学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

engawa KYOTO mid summer afterworks 「beの肩書き」ワークショップ

京都・四条烏丸に新しくできたコワーキングスペース「engawa KYOTO」

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入居しているPlug and Playに友人がサマーインターンをしていることもあって、内覧会に行った次の日にイベントを立てた。彼女がいる間に会いたい人もいるだろうと思って。

・engawa-be-scothch01.peatix.com

 

イベントオープンして6日後に開催という超短期間の募集であったが、それなりに人が集まった。

 

当日はメッセンジャーやメールで現地の人たちとやりとりしながら軽食を用意してもらった。

志津屋が近くにあるといいよね。

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www.sizuya.co.jp

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早めに着いてハイボールの準備をする。

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カティサークがばっちり決まった。

夏のハイボールに最適。

 

 18:30受付開始、18:50スタートという中途半端な時間設定だったので参加者も徐々に集まってきて何となく始まる。

 

最初はPlug and Playさんの紹介から。

prtimes.jp

写真撮り忘れたけど、京都ではヘルスケアやメディカル領域に注力するらしい。

 

お次は電通さんからengawa KYOTOの紹介

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engawakyoto.com

 

ハイボールを提供しながら、飲みながら聞く。

 

 

そしてメインの「beの肩書き」ワークショップ。

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今回は60分のショートバージョン。

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チェックインは動きがあるほうが面白いので全員立ってもらって、

「普段やってること」
「最近ハマってること」
「今の気持ち」

をペアになって喋ってもらった。終わったペアは手を挙げて次のペアを探す。

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意外にみんな話し込む。5分じゃ終わらない。。少し延長して最低2人と話せるようにした。

 

「終わったら座ってね」と指示しても中々座らない。自由だな。

とりあえずハイボール飲んで待つ。

 

次は一人でワークの時間。「beの肩書き」候補とエピソードを考える。

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職業じゃなくて好きな食べ物で考えるのもいい。カキフライ理論を当てはめて。

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そしてペアになってインタビュー。

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時間配分は参加者に任せる。

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空間が広く使えていいよね。

 

インタビュー中の約20分間はファシリテーターは暇なのでハイボール飲む。たまにサンドイッチつまむ。トイレ行く。

 

インタビューで深めた「beの肩書き」をプレゼントし合う。

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最後のチェックアウトは時間も無かったのでサクッと。

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輪になってもらって「beの肩書き」を発表!

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ワークショップに参加できなかった人も好きな食べ物聞いてプレゼント。

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今回も多様な「beの肩書き」が生まれた。

 

すべてをふんわりいい感じに包み込む出しまき玉子


人と自分を「にこにこ」にする自家製マヨネーズ


男のロマンを形にするクラフトマン


知りたいことはとことん行動する、思いを形にする人


いろんな人を楽しくしてくれるつながりスタートアップ幹事


あたらしい視点を追い求めるチャレンジャー


時代が変われば人も変わる味噌


アフリカが近くに感じる日本で会えるアフリカあるいはアフリカクレイジー


線を引きなおす人


酒好きの切込み隊員


みんなの価値感をインフルエンスする人生首尾一貫された素晴らしい生き方


子供の心を持ち続けるピュアな大人


口ずさむ言葉を喜びに変えるdelightful Manager


チャレンジングなマルチタレント


迷える仲間の手を引く冒険者

 

ハイボールは8杯くらい飲んだ。美味しかった。

また酔っ払いファシリで「beの肩書き」ワークショップやりたいな。

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絵本づくりワークショップで子供の創造性を楽しむ

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今年も開催、夏休み講座。

https://pcn-kyoto.amebaownd.com/posts/6424335

8月1日から12日まで大人たちが趣味を活かして子供たちに学んでもらう講座。

僕は2日目の午後13時から15時まで絵本づくりワークショップを担当。

今年で2回目。

 

昨年より少しバージョンアップして製本もできるようにしてみた。

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スケッチブックや白紙絵本も用意してもらって好きなものに描いてもらう方式。

 

ストーリーの基本やキャラクターの作り方についても簡単にレクチャー。

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子供たちに自由に描いてもらう。

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スラスラと描ける子もいれば、ずっと悩んでる子もいる。

「なに描きたい?」

「キャラクターの名前何にしよか?」

「いいやん」

「そしたら次は敵役のキャラ決めよか?」

「お、ええやん」

そんな言葉をかけてあげると悩んでる子もちょっとずつ進む。

みんな創造力に溢れている。

 

早く出来た子の絵本を見せてもらう。

 

タイトル:みんなの家

1枚目:たまごくん登場「ぼくはたまごくん」(たまごが主人公なんやね)

2枚目:パックくん登場「たまごくんの家はパックくん」(ほーそういう展開かー)

3枚目:スーパーくん登場「パックくんの家はスーパーくん」(たまごはパックに入ってスーパーで売ってるもんね)

4枚目:ちきゅうくん登場「スーパーくんの家はちきゅうくん」(おー!そうきたかー)

5枚目:「みんなお家があっていいよね。おしまい」(シンプルでええやん。なんか哲学的やなー)

 

高学年の女の子はクレヨンを水で溶いて指で塗り、宇宙のワープについて絵本を描いてた。恒星の爆発表現とかアートしてた。「ワープ空間に先生も登場させとくわ」と言って僕の似顔絵も描いてくれた。

 

低学年の女の子のもよかった。「わたしはおしゃれがすきです。すきすきすきー」ってカラフルな衣装を着た女の子をたくさん描いてた。

 

他の子たちも独自の世界を創っていた。大人が容易に発想できない世界観。楽しかったー!

 

夏のランニングは気をつけよう

今朝は久しぶりに早起きしてランニングをした。

6時過ぎにスタートして10㎞ほど走ろうと思っていた。

しかし3km過ぎたくらいからペースが落ち、やがて歩いた。

10㎞は諦めて5㎞にしようと思った。

残り1.5kmもペースを落としながらゆっくり走った。

 

昨日は久しぶりに休肝日で酒を飲んでなかったにも関わらず、身体がしんどかった。

起きて水分補給するだけでは身体がもたないほど暑かったということだろう。

昼間に比べればずっと涼しかったが、やはり熱中症には気をつけたほうがいい。

 

じょじょに身体を慣らさなければ。

 

夏野菜を食べて、しっかり汗をかいて、酒はほどほどにしよう。

いやでも枝豆とビールは最高だからなー。

風呂上がりのハイボールも最高だからなー。

量は控えるようにしよう。なるべく。

ウイスキーと建築の関係性について語る

スコットランドグラスゴーに留学してウイスキーと建築について修士論文を書きたいという学生に対し、ウイスキーについて語った。

 

多いに語った。

 

スコットランドの地図を見せながら語った。

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3時間ほどたっぷりと語った。

 

まず海のウイスキーと谷のウイスキーについて。

スコッチウイスキーの蒸留所は位置によって味わいが異なる。

僕が好きなラフロイグのように海岸線沿いにある蒸留所であれば、熟成中に潮の香りを吸い込み、ピートの香りと相まって薬品や海藻のような香りがする。

一方で、ザ・グレンリヴェットグレンフィディックのように「グレン」(ゲール語で”谷の意味)が着く蒸留所は谷にある。これはウイスキーに課税された頃の名残で政府に隠れて蒸留するために谷の奥深くでひっそりとウイスキーを造っていたのだ。スペイサイドに多い「グレン」のウイスキーは森の香り、花の香り、果物の香りがする。

 

海のウイスキーは海と向き合い、人の暮らしと繋げている。海と人との境界線に位置する。

逆に谷のウイスキーは森と向き合い、人の暮らしと繋げている。森と人との境界線に位置する。

 

僕はこれを里山モデルとして解説した。

日本の里山も人間の手で里山保全することで自然と人の境界を整えている。里山が損なわれると熊や猪が人の生活領域へ浸食し、被害が出る。

ウイスキーも同じで、自然から与えられた水や大麦麦芽、ピートなどを原料に造る。自然が損なわれないように持続可能性に注意する。ウイスキーを通して人は自然の素晴らしさを感じることができる。

そのように蒸留所の建物を見れば、その蒸留所で働く人たちの思想が分かる。海に対して、森に対してどのように向き合っているかが分かる。

 

そんな風に建物を観察するといいよ。ということを伝えた。

 

また歴史も重要である。

スコットランド各地にあるストーン・サークルが形成された旧石器時代

体中に入れ墨をしていたというピクト族

ヴァイキングの侵略、イングランドの侵攻

キリスト教の伝搬と共に伝えられた錬金術

不老不死の薬としてのウイスキー

密造酒時代に偶然生まれたイノベーションである樽熟成

アイルランドからスコットランドアメリカ・カナダや日本へのウイスキー製造の伝搬

どのような人たちがどのようにウイスキーを造っていったかが分かれば、ウイスキーの建物についても分かる。

そのようなことを語った。

 

とても楽しい時間だった。

僕が「beの肩書き」ワークショップをやる理由

「beの肩書き」は元greenz編集長で現在は京都精華大学で教鞭を取られている勉強家・兼松佳宏さんが創ったワークショップである。

https://greenz.jp/benokatagaki/

 

これまで全国で何度も開催され、僕も京都で2回ほど兼松さんのワークショップに参加し、beの肩書きを作った。

本を読めば誰でも実施できる内容である。

 

僕も何度も開催した。

はじめは社内で希望者を集めて4人でやった。

その次はもう少し人数を増やして僕が作ったショートプログラムを基に別の人にファシリテーターになってやってもらった。

それからさらに短い30分バージョンを4回ほど。

そして東京ではハイボールを作りながら飲みながら休憩を入れて90分バージョンで。

この度、満を持してフルバージョンを開催した。参加者は60名。

ptix.at

 

60名中、社員が20名ほど参加してくれた。

僕はちょっと前まで新規事業やオープンイノベーションを担当していた。

現在は人事総務系に異動して「働き方改革」や「ナレッジマネジメント」を担当している。

 

新規事業担当の頃からなんとなく思ってたけど、新しいことを始めるのはパワーがいる。情熱がいる。信念がいる。

そういうものが無いと続かない。誰に何を言われようと諦めず続ける力がいる。

僕は今の会社の中では、既存事業の延長線上では、上司が理解・納得する形では、新規事業を企画することが出来なかった。上司を説得することが出来なかった。うまく仲間を募って巻き込むことが出来なかった。

しかし、僕はbeの肩書きを既に見つけており、ウイスキーエストロとして確固たるブランドを築き、社内外で定時外に世界一美味しいハイボールを振舞っている。

ウイスキーエストロというbeの肩書きはブレない軸となり、ウイスキー以外のことはオプショナルであり、ある意味どうでもいい。仕事で成功しようが失敗しようが他人に邪魔されようがどうでもいい。ウイスキーの価値さえ伝われば他のことは一切気にしない。

なので、仕事で嫌なことがあっても、僕にはウイスキーがいるから大丈夫。

それくらい強いbeの肩書きを持っていると人生がとても生きやすい。

 

だけど、世の中の人の多くはそうではない。社内を見渡しても、そういう風にブレない軸を持って仕事をしている人は本当にまれである。

ひとり一人がbeの肩書きを持てば、自信につながり、人生の目的がわかり、仕事と人生の目的が繋がり、パフォーマンスが発揮される。組織の可能性が最大限引き出される。

個人だけでなく、会社としても成長する。僕のボーナスも上がる。

 

だから、僕は社内の人に一人でも多く「beの肩書き」を見つけてもらうサポートをしようと思った。定時内での実施が難しかった(ワークショップをやろうとすると遊んでいるように思われる)ので、定時外でたくさんやることにした。社員向けの研修紹介メルマガにも載せてもらったので社員参加者が増えた。

 

そして竹林さんというパートナーがいてこその60人である。竹林さんのファンがたくさん集まってくれた。

 

僕の役割としては、竹林さんの話を聴いた人がインスピレーションを受けて、自身の行動に繋げてもらうことである。「beの肩書き」が見つかると次の行動がとりやすくなる。

 

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講演の中で、竹林さんがグループ会社の社長になった時のエピソードが印象に残った。

会社は利益が求められるけど、何のために利益を出すのか分からなかったという。その時に上司から言われた言葉で経営者としての一歩を踏み出すことができたという。その言葉とはオムロン創業者・立石一真の言葉を引用していた。

 

企業は利益を追求するもんや

それは人間が息をするのと同じや

そやけど

人間は息をするために生きてるんか?

ちがうやろ

「できません」と云うな―オムロン創業者立石一真 
(湯谷 昇羊 著) より

 

人間は息をするために生きているわけではない。

それぞれの人生の目的のために生きている。

それは「beの肩書き」に繋がる。

 

ドラッカーも言っている。

何によって憶えられたいのか

その問いかけが人生を変える 

 

 

やなせたかしアンパンマンマーチで言っている。

なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ! 

 

経団連初の女性役員で先日のG20でも女性に関する政策を提言し、その翌日に亡くなった吉田晴乃さんも言っている。

人は誰しも、思い込みやバイアスの呪縛に生きている。
脳の活動を知るとね、
まずは「Belief(信念)」が自分の根幹としてある。
その周囲に「Perception(認知)」があり、
さらに外側に「Behavior(行動)」があるの。
ボールが飛んできたら避ける、という動物的反応は、Beliefがそうさせている。
でも、もし自分をキャッチャーだというInputがあれば、野球のボールが飛んできてもキャッチするでしょう。
そうしてBeliefを変えれば、Behaviorが変わるの。

www.mashingup.jp

 

あなたは何によって憶えられたいのか?
何のために生まれて何をして生きるのか?
あなたの「Belief(信念)」 は何か?

 

それを知るための「beの肩書き」ワークショップ。

 

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「doの肩書き」は仕事の名刺に印刷されている情報。お金が報酬。

「beの肩書き」は自分の幸せを最大化するもの。感謝が報酬。

 

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僕の名刺には「企業文化推進課」と書かれ、企業理念経営や地域貢献活動などを推進するのが仕事である。

そして最近作った個人の名刺にはウイスキーエストロとしてウイスキーの価値を広めるための情報だけが記載されている。ウイスキーの価値を広めるために多様な価値観を繋げて幸せをアゲる(Present & UP)というビジョンを過去の「beの肩書き」ワークショップで作った。

 

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過去の実施経験をもとに、今回は90分のフルバージョンを実施した。途中休憩もはさむのでだいたい2時間くらいを想定している。

 

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チェックインでは「動」を意識した。竹林さんの講演と僕の前段の説明を聴いた参加者は頭は働いているかもしれないが、座りっぱなしなので体が固まってしまっている。

それをほぐすために、立ってもらい、どんどんペアを変えて自己紹介をしてもらう。

同じテーブルじゃない人と早めに交流してもらうことで、全体の雰囲気を掴んでもらう意図もある。

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最初のワークは一人で「beの肩書き」候補を考えてもらう。

前にやったときのbeの肩書き例を紹介したり、子供の頃の夢、現在夢中になっている趣味、好きな食べ物などで考えてもらうヒントを出す。

「動」から「静」へ。内省を促す。

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自分の半生を「beの肩書き」と共に語ることでさらに内省を進める。

僕の事例もじっくり紹介する。

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これを書いてもらいながら、時間を長めにとって書き終わった人は適宜休憩に入ってもらうようにした。休憩中にさらに内省を進める意図がある。

 

そしていよいよメインの3人組でのストーリーテリング

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メモ係にタイムキーパーを兼ねてもらうことで、ファシリテーターの僕の負担が軽減される。オートモードである。

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ときおり進捗状況を聞きながら時間を調整する。

終わったグループから順次メッセージカードを書いてもらう。聴き手から語り手へプレゼントする。

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最後に各自でマウナケア・スケッチを描いてもらう。

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カラーペンも使って自由に。

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チェックアウトは時間がなかったので数人を指名して感想を聴く形式にした。

結果、誰からも手があがらなかったので「懇親会の時にマウナケア・スケッチを共有しあってください」というアナウンスをした。

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最後にアンケートを記入してもらいながら、次のイベント紹介などをする。

 

horoyoiabd2.peatix.com

 

yurumono7.peatix.com

 

アンケートは竹林さんの過去の講演をヒントに金額を書いてもらう形式を試してみた。

logmi.jp

自分の授業にいくらの価値があるか可視化する

もう1人例を出します。僕の友達の大学教授です。(授業が)ものすごくウケてるっていうので聞きに行ったら、彼は産学協同論というのを教えてるんですけど、授業でアンケートを取ってるんですって。そのアンケートがおもしろくて。今までこんなアンケート見たことないんです。紙には横に1本棒があって、「円」って書いてあるんです。

授業が終わったあとに学生にアンケートを配って「今日の授業、君たちがバイトして稼いだ金からナンボ払う?」って聞くんですね。おもしろかったら1万円とか書いてあって、おもしろくなかったら500円とか書いてあるんですね。それを全学生から集めてエクセルで集計するんです。

これでなにがわかるか? 売上が出るんです。原価はなにかというと、お父さんお母さんがその1枠に払う授業料ですね。この何倍儲けたかが、自分の価値やと言うてるんですね。「学生たちが聞かへんから悪いんや!」じゃないんです。プロやったらどうやって聞かすかということに本気になると。そこまでできるんですよね。

 まだアンケートの集計はしていないけど、僕の「beの肩書き」ワークショップがナンボの価値になったか楽しみだ。