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学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

センス・オブ・ワンダーを探して Looking for a sense of wonder.

センス・オブ・ワンダーを探して』という本を読んでいます。

『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さんと阿川佐和子さんの対談本です。

 

冒頭から惹きつけられます。

福岡 阿川さんに教えてもらった石井桃子さんの言葉は最近聞いた言葉の中で最も胸に残ったものですよ。私もまさに石井さんの言葉と同じようなことをずっと考えていたんです。あの言葉、もう一度、ちゃんと教えてください。

 

石井桃子さんは「くまのプーさん」の翻訳や「ノンちゃん雲に乗る」の著書で知られる児童文学作家・翻訳家です。阿川さんは子供の頃、石井桃子さんが作った私設図書館「かつら文庫」に通っていたそうです。

 

阿川 私、もう暗記してるぞ。

「子どもたちよ。子ども時代をしっかりとたのしんでください。おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子ども時代の『あなた』です」

 

そして、福岡さんはレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』での言葉を思い出します。

レイチェル・カーソンといえば『沈黙の春』が有名ですね。僕は小学校の読書感想文でこの本を選んで失敗した経験があります。冒頭は詩的で美しいのですが、ほとんどが農薬の化学名でカタカナばかりが羅列されてて小学生にとってはちっとも面白くなかったのです。だから感想文はあらすじを書いたあとに「ちっとも面白くなかった。読んで損した」と付け加えました。大人になって読んだら違った感想になるのかもしれません。

 

そのレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』について阿川さんが語った言葉も魅力的でした。

阿川  『センス・オブ・ワンダー』には、美しさを感じる感覚や未知なるものに触れたときの感激が呼びさまされると、次はその対象についてもっとよく知りたいと思うようになるし、そこで得た知識はしっかりと身につくと書いてあるんです。

 

確かに、僕もウイスキーが好きな理由はその色や香りが美しいと感じるし、Barで注文する未知のウイスキーとの出会いは感激します。だからウイスキーについてもっと知りたいと勉強し、ウイスキーエキスパートの資格を取りました。

 

そうして得た知識はしっかりと身についているし、他の人に伝えることでさらに深く身に入り忘れない。

 

センス・オブ・ワンダーを探していると、子どもの頃に戻ったようだ。

 

あなたのセンス・オブ・ワンダーは何ですか?