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今の仕事を選んだ理由を不惑前のおっさんが語ってみる

トピック「今の仕事を選んだ理由」について語ってみたいと思います。

はてなブログのお題だし、日曜の昼ヒマだし。

 

僕は就職活動まじめにしてなかった。

結構いい大学に入れたので楽勝だと思ってた。

理系なのでとりあえず大学院にいって修士2年の春に就職活動をした。学校推薦だったので大して対策をせずにエントリーシートを書き、筆記試験と面接を受けた。

 

筆記試験はボロボロ。

面接は圧迫面接が怖かった。

泣きそうになった。

3つくらい受けて、全て落とされた。

当時の彼女(今の妻)に抱きついて泣いた夜をいまでも思い出す。

 

就職活動が嫌になり、博士課程に進むことにした。

それからの3年間は楽しかった。

後輩と毎日のように飲んで、ネットゲームをした。

たまに研究をした。英語で論文を必死で書いた。

プログラムらしきものも書いた。

でも後輩と遊ぶのが楽しかった。昼間研究をして、夜の8時頃からAOCというネット対戦ゲームを研究室のパソコンでやった。対戦後に感想を言い合い、反省会と称して飲みに行った。

担当の准教授からは「もっと真面目に研究したらいいのになぁ」とあきれらてた。

博士後期課程2年のときに結婚した。

彼女の両親に挨拶にいった。「ちゃんと就職してしっかり養います」と緊張しながら言った。

 

3年の春に就職活動をした。最初は全然ダメだった。研究室の先輩が所属する会社の面接では部長とお昼を一緒にしたりと厚遇してもらったけど「あなたの研究は我々の会社では活かせないと思います」と丁寧に断られた。

教授に相談した。「自分一人でがんばらずに私に相談してくれれば良かったのに。良い会社を紹介するよ」と有名企業の研究室の所長と引き合わせてくれた。

所長は言った「2次面接までは自力でがんばってね」と。

 

6月には子供が生まれる。焦りもあったけど、修士の時の反省を活かし、面接を受ける会社のことを勉強した。ホームページを見て会社の歴史を学んだ。創業者のことを知った。すごい創業者だった。感動した。

その気持ちを面接のときにぶつけた。純粋にこの会社に入りたいことを伝えた。

1次面接が受かった。

 

2次面接はあの所長もいた。

同じように気持ちをぶつけた。

採用通知が来た。ほっとした。

 

それから12年。

同期の仲間や優しい厳しい先輩に育ててもらい、今の自分がある。

まだその恩を返せていない。

まだまだ中途半端な僕だけど、

なんとかがんばっていきたい。