寒い。
雪が降りそうだ。
子供の頃は雪が積もるのが楽しみで仕方なかった。
学校まで、いつもは30分の道のりを、1時間くらいかけて行った。
雪合戦や水たまりに張った氷を割って遊びながら。
雪が積もった翌日はタイヤの跡がカチカチに凍って、スケートみたいにして行けたのも楽しかった。
通学が徒歩から自転車、バスになるにつれ、興奮よりも辛さの方が強くなってきた。
大学生になると、雪の日は授業があっても外に出なくなった。
社会人になると、電車の遅れにドキドキしながら、いつもより早く家を出ないとと、焦りが憂鬱に変わっていった。
いまでも子供たちは雪が積もるとはしゃいでいる。僕も子供と雪だるまを作るのは楽しい。雪が降り積もった町を想像したら、昔よく聴いてたユニコーンの「雪が降る町」を思い出した。
最後の歌詞は今朝の僕へのエールに思えた。
世の中は
色々あるから
どうか元気で
お気をつけて
みなさんもどうか元気でお気をつけて。