JRの広告をぼんやり眺めた。
日本の食は、自然を愛でる心が育みました。
とある。和と食の大きな字に挟まれている。
細かい字はココからでは読めない。
だから、想像する。
日本の食は、自然を愛でる心が育みました。
僕は和食の料理人じゃないけれど、料理は好きだし、和食も好きだ。
和食を食べるとホッとする。
なんでだろう?と考えた。
季節の料理があるからじゃないかな。
今の季節なら鍋。
旬の野菜の大根や白菜をたっぷり入れて、魚や鶏肉なんかと一緒に煮る。
お出汁で味付けを変えてもいい。
旬の食べ物は、輸入物やハウス物と違って無理をしていない。
寒い時期は旬のものを食べると体が温まるし、暑い時期の旬のものは体が冷える。
よく出来ている。
家庭ではあまりしないけど、懐石料理なんかだと、紅葉の葉っぱなんかを料理にのっけて季節感を出す。
おばあちゃん達はそんな葉っぱで稼いでたりする。
食べれない葉っぱだけど、季節を感じる。それが嬉しいのだ。日本人は。
器も美しい。
外国の器は白ばっかりだけど、日本の器は色も形もさまざまだ。
食材に合わせて器を変える。
食材が映える器を選ぶ。
器で季節を感じる。
器でその食材がどこでとれたか想像する。
そうやって想像して、自然を身近に感じているんじゃないのかな。