人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。
同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。
みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
想像をはるかに超える、多様で生き生きとした、
人々の「いま」が見えてくる。
鴨川デルタ。
地元の人が集う憩いのスポット。
京都の大学生の第二のキャンパス。
大勢の中にいたら居心地が悪いこともある。
あえて飛び込むことで何かが得られるかもしれない。
輪に入らない選択をした大学生。
鴨川デルタにいる時間を記録している。
記録し始めて約2ヶ月。
毎日、時間を記録している。
楽しい?
「まだ19歳、可能性はたくさんあるじゃないですか?」
と、問われた学生は、
可能性って何だろう?
周りを見ていてどう感じたり、
他人が他人に合わせるために、
自分をがんばって取り繕っているように思います。
翌日、
また、あの学生はいた。
誰かと一緒。
三人組になってた。
声をかけたら反応する。
友達って、何だろう?
気の合う友達。
鴨川デルタは若者たちに優しい。
飛び石を渡り、
石切りをして、
爆破予告で休講になったら、遊ぶ。
水遊びと女子高生の嬌声。
鴨川デルタは糺ノ森に続く。
水は流れ、空は青い。
可能性はたくさんある。
鴨川デルタに独りでいても、
可能性はつぶされない。