コーヒーとウイスキーの関係についてはこれまで何度も語ってきた。
アイリッシュコーヒーだ。
岸のアイリッシュコーヒーは、2種類のアイリッシュウイスキーを使っていた。
ひとつは「タラモア・デュー 」。村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら 」でアイルランドを旅した村上春樹がロスクレアのパブで出会った老人がストレート飲んでいた酒だ。大麦のナチュラルなフレーバーが楽しめる。
もうひとつは「ヘネシーナジェーナ 」。ブランデーで有名なヘネシー社が作っていたアイリッシュウイスキー。約10年前に終売になり、今はプレミア価格でしか手に入らない。「ナジェーナ」はゲール語で「渡り鳥」の意味だとか。
そしてこの日のためにグラスも新調していた。イッタラのホットカクテル用のグラスだった。マグカップ大のサイズで、持ち手はシルバー、真ん中にくびれのある形。
青白い炎がタワーのようになり、煌きながらグラスに落ちていった。
普通のブッシュミルズはエントリーモデル、ブラックブッシュは上級者向けだろう。さらにウイスキー好きならばスコッチに移行しても良い。
そこまでこだわらなくても、コーヒーにウイスキーをたらすだけで十分に美味しいコーヒーカクテルが味わえる。
遅くまで起きていたい夜には最適な飲み物だ。