極度の睡眠不足である。
会社を休むほどの極度の睡眠不足である。
眠れなかった翌日は死ぬほど眠る。
それを3回ほど繰り返した夜にそれは起こった。
夢を見た。
長い夢だ。
夢だと分かるほどに覚醒している。
しかし、夢を見続けた。
なぜなら、それは、人間の可能性を再発見するものだった。
記憶である。
いや、記憶ではなく、願望なのかもしれない。
2歳くらいからの記憶、家族との会話、親戚との会話、一緒にいた空間が再現された。
そんなに深いところまでというくらい忘れかけてた思い出が蘇ってきた。
それは、母を10年前に亡くした我が身にとっては、とても新鮮で、懐かしく思えるものだった。
これからも大事にしていきたい思い出となった。
そんな夢を見せてくれた己の身体に感謝する。