まず、処女の巫女を用意します。
三葉でよいでしょう。
なぜ処女がいいかというと、男と性行為および接吻をしていないことで不要な雑菌が混入していないためです。
母から受け継いだ口内細菌のみで糖化と発酵を行うことができます。
次に炊きたての米を用意します。酒の原料ですね。
処女の巫女に米をよく噛んでもらいます。
よく噛むことで唾液中のアミラーゼが米とよく混ざり、米のデンプンが糖に変わります。
米と唾液が混ざって粥状になったら吐き出して木桶などに保管します。
唾液中もしくは木桶に付着した酵母は、処女の巫女の唾液と米が混ざった液中でゆっくりと呼吸し、糖をアルコールと二酸化炭素に分解します。
酵母が死活するにつれて、乳酸菌が活性化するかもしれません。そうするとフルーティな仕上がりになります。
ご神体の岩の下のような冷暗所に保管します。
3年後にはアルコールと水が程よく混和し、まろやかな味わいになっていることでしょう。
それが、瀧くんが飲んだ口噛み酒です。