僕は独学でファシリテーションについて学んできた。
ファシリテーションは、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力の1つ。by Wikipedia
ファシリテーションは、一言で言うならば、「うまく回す」ことである。
数多くの会議やワークショップに参加して、多くのファシリテーターから学び、取り入れ、実践してきた。
僕が尊敬するファシリテーターは二人いる。
一人は、兼松佳宏さん。
greenz.jpシニアエディター(元・編集長)/京都精華大学人文学部 特任講師。プロの勉強家でお父さん。
もう一人は、東信史さん。
まちとしごと総合研究所。イノベーティブシンカー。京都市未来まちづくり100人委員会運営本部や祇園祭ごみゼロ大作戦運営事務局の担当をはじめ、京都の複数の大学でファシリテーション コミュニケーションに関する講座の講師等を務める。和歌山県有田川町や佐賀県小城市などの地域にも関わっている。 移住フェス、佐賀移住計画、EventSalonKyotoなどの発起人。
二人から学んだことはたくさんあって、言葉にはしにくいけど、あえて一言で言うならば、「自由」
これを実践するのはなかなか勇気がいるのだけれど、やってみると発見がある。
そんで僕なりに、TEDxKyotoの運営なんかにも関わった経験から、ファシリテーターに必要な要素を3つ選んでみた。
多分、ファシリテーションをまじめにやったことがない人にはさっぱり分からないだろうけど。
1つ目は
【兵站】
アイデア出しのような頭を使う会議では甘いものが欠かせない。手軽に食べられるチョコや飴。そしてコーヒーやハーブティーはアロマやフレーバーにより思考を切り替えるのに役立つ。情報という兵站も必要だ。アイデアが煮詰まった時に新たな着想を得るヒントとなる。
適切な食料や情報を適切なタイミングで提供するのがファシリテーターの重要な役割だ。
2つ目は
【俯瞰】
ファシリテーターは議論に深入りしてはいけない。ワークショップでは各テーブルに適度に気をくばり、議論が活性化してなければ、そっとサポートする。会議のルールから逸脱してたら、さりげなく修正する。
高台に登って戦況を俯瞰で眺めるように、会議の停滞と逸脱を見つけ、正す。
3つ目は
【臨機応変】
シナリオ通りに行かないことがあっても動じない。その場、その瞬間のひらめきに身を任せ、質問に応える。すべて自分一人でやるのではなく、参加者に振るといい。あくまで主役は参加者なのだ。
最後の臨機応変は兼松さんと東さんの「自由」なファシリテーターに通じると思う。