ヤモリの手は微細な絨毛で覆われてて、分子間力で壁に貼りつくことができる。
それは知っていたが、尻尾の役割については知らなかった。
ヤモリの尻尾から学ぶ
Learning from the gecko's tail.
実際にヤモリの手と同様の接着力を持たせたロボットを作った際に、尻尾の役割に着目するきっかけが得られた。
「尻尾がないとロボットは登っていても壁から落ちてしまう」
そうエンジニアたちに言われたことがきっかけで、
「はて、尻尾の役目は何か?」とロバートは考えるようになった。
実際にヤモリに滑りやすい壁を登らせると、尻尾は5本目の足として機能して、安定感を保つ役割を果たした。尻尾はただくっついてるだけでなく能動的に機能する。
能動的な尻尾は木から落ちた時にも機能する。
尻尾を振ることで仰向けからうつ伏せに瞬時に立ち直ることができる。
風洞で実験した際は、尻尾を器用に振って、目的地に飛翔するのにも役立つ。
ヤモリが飛翔する姿は、まるで鳥のようだった。
トカゲから鳥へと進化した過程が垣間見れて面白かった。