京都の隠れ家でバーテンダーになった話。
SAKE Springを主宰する藤田さんにお誘いいただき、日本酒と手巻き寿司を楽しめる人数限定のイベント。
いろんな具材をオーダーしたら流しの寿司職人さんが手巻き寿司を作ってくれるというシステム。
日本酒は3種。
その他の酒は持ち込み可ということで僕はタリスカーを持ってきた。
スカイ島のシングルモルト。潮の香りのウイスキー。寿司に合う。
カウンターの向こう側に行かせてもらい、とびきり美味いハイボールをお出しする。
10杯程度しか作れなかったので、あとはベッチが持ってきたプレミアムジン季の美で遊ぶ。
季の美はお米からつくるライススピリッツと玉露や柚子、檜や山椒など日本ならではの素材を積極的にボタニカルに使っている。
はじめは手巻き寿司の具材にあった大葉を添えてハイボールで。
大葉のほのかな香りと緑の色合いで良い感じに仕上がる。
しばらくして、ふと思い立つ。
日本酒と季の美のハイボール。
今日の3種の中では「黒龍あどそ」が合うだろう。
そう思い再びカウンターへ。
グラスに氷をたっぷり入れ、日本酒を15ml、季の美を15ml、炭酸水をゆっくりと注ぎ軽くステアする。
米の醸造酒と蒸留酒が混ざり合い、和のボタニカルが控えめに漂う。
ほどよい甘さでアルコール抑えめ。
非常に飲みやすい仕上がりになった。
日本酒だけでも、季の美だけでも十分に美味いが、二つを合わせることで新たな調和が生まれる。
10年来の夫婦のような関係になる。
そのような素敵な出会いが多い会であった。