学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

TEDxKyoto2018キックオフパーティーで出したウイスキー達

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グレンリヴェット・ファウンダーズリザーブ

 

約200年前、創業者のジョージ・スミスが創業当時に思い描いていた理想的な製法・レシピを、現在のザ・グレンリベット蒸留所のマスターディスティラーであるアラン・ウィンチェスターが忠実に再現し、現代に蘇られせたシングルモルトスコッチウイスキー。創業当時から変わらない、首が長く釜の幅が広いユニークなランタン型のポットスチルによって生まれるニュースピリッツを、伝統的なアメリカンオーク樽のファーストフィルで熟成。繊細な柑橘系のアロマが広がり、クラシカルなフルーティーフレーバーをクリーミーな甘さで引き立てる、とびきりスムースで完璧なバランスのウイスキーに仕上げた。

 

グレンリヴェット・ファウンダーズリザーブで伝えたかったことは「伝統」と「王道」である。2012年から続くTEDxKyotoの伝統を継承し、国内最大のTEDxとしての王道を歩んで欲しいと思いを込めた。

 

 

モンキーショルダー

モルトウイスキーの歴史に基づき、そして今では数少ない大麦の醸造を手作業で行うモルトマン達からインスパイヤされた、モンキー・ショルダー、その名は嘗てモルトマン達が過酷な手作業で受けていた肩の怪我を意味している。今は幸いにも作業環境が良くなり、モルトマン達が苦しむ事はもうない。
モンキー・ショルダーはコクのあるまろやかなお酒、100%モルト・スコッチ・ウイスキーである。スコットランドのスペイサイドから3種類の最高シングル・モルトを選び、完成された27樽のバッチでブレンドし造り上げられた。

 

TEDxのイベント当日は過酷である。特にオペレーションチームは1日4万歩以上を歩きテント張りや机・椅子の移動など重労働が続く。疲労で肩が上がらなくなるスタッフも出るだろう。今年は初めての会場なので心してかかるようにという覚悟を込めている。

 

 

カティサーク・プロヒビション

 

プロヒビション(禁酒法)の名を冠したこのボトルは、アメリカの禁酒法時代にカティサークアメリカに販売し続けた男"ウィリアム・マッコイ"の業績に敬意を 表し、禁酒法の廃止から80年を記念して造られた商品。
ラベルの中心にはカティサークのシンボルである帆船を配置し、コルク栓とブラックボトルが禁酒 法当時の伝統を引き継いでいる。
アメリカンオークで熟成されたシングルモルトと上質なグレーンウイスキーブレンド
アルコール分50%で力強さと複雑さを表現。

 

アメリカの禁酒法時代はアイリッシュウイスキーが品質問題で凋落し、カナディアンウイスキーが輸送コストの安さもあって勃興した。そんな中、ブレンデッドスコッチであるカティサークを売り続けた男ウィリアム・マッコイ。逆境をバネに飛躍する姿をそれぞれに浮かべて欲しいという願いを込めた。

 

Whisky worth spreading.

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