学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

セレンディピティは日常に潜んでいる

京都大学の授業にモグリで参加した後、出町柳駅へと歩きながら、次の予定まで時間あるし、コーヒーでも飲みたいなぁと思ってると、自家焙煎の文字が目に入ったので衝動的に店に入った。

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古めかしい店内、くたびれたテーブルと椅子たち。

 

「いらっしゃいませ」60〜70代くらいのマダムが声をかける。

 

僕の他には客は誰もいない。

 

真ん中のテーブル席に座ると、マダムは店内のテレビをつけ、水を運んできて問いかける。

 

「何にしましょうか?」

 

カウンターの下にメニューが貼られているのを見つける。

 

小さな黒板には自家焙煎コーヒー、ミルクコーヒー、レモネードなど数種類の飲み物とトースト(2枚)が書かれている。どれも300円ほど。

 

となりのホワイトボードにはランチメニューなのか、カレーセット750円 サラダ、コーヒー付きと書いてあった。

 

お昼が少なかったのでトーストとコーヒーを注文する。

 

テレビでは「ちちんぷいぷい」をやっていた。

 

 

大阪マラソンまであと16日

 

 

もうそんな時期になってるのかぁ、と実感する。

僕は6年ぶりに大阪マラソンに当選し、それなりに頑張って走ろうと意気込んでいた。

しかし、体調不良もあり、思うように練習できないまま日が過ぎていた。

 

MBSの辻沙穂里アナウンサーも大阪マラソンを走るというので、心肺計測で実力値を計っていた。

予測では5時間10分でゴールできるとのこと。

 

辻アナは目標は先輩の豊橋由里恵アナの記録4時間50分を抜かしたいと意気込んでいた。

 

僕の現在の仕上がり具合もちょうど同じくらいなので並走することもあるかもしれない。

 

そんなことを思いながらテレビを見ていると、

「トーストはこの大きさだけど2枚にします?」とマダムが尋ねてきた。

 

ふつうに食パン1枚分の大きさだったので「1枚でいいです」と答えた。

 

 

マダムがいそいそとコーヒーとトーストの準備を続ける中、ふたたびTVを見る。

 

まだ大阪マラソン特集をやってる。

ブラマヨ小杉も出るらしい。お腹ブヨブヨだった。

大丈夫なのか?松村邦洋のようにAEDが必要な事態にならないか心配だ。

 

小杉も同じように心配計測をしたらしく、予測タイムは6時間59分(大阪マラソン制限時間ギリギリ)だった。

あの身体だとずいぶん無理しないといけないだろう。

 

コーヒーが運ばれてきた。

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半分に切ったプロセスチーズが付いてた。

 

トーストも運ばれてきた

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ふつう。ふつうのバタートースト。

 

「これはサービスです」ともう一つの小皿が運ばれてきた。

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カットしたバナナとリンゴ。

 

おそらく客が僕しかいないからサービスしてくれたのだろう。うれしい。

 

トーストとバナナ、コーヒー、トースト、リンゴ、トースト、コーヒーとローテしながらTVを見る。

 

辻アナが千葉ちゃんにランニングの指導を受けてた。

まずはランジという体幹レーニング。

頭の後ろで手を組んで大きく一本踏み出す。腰をグーッと落としながらゆっくり進む。体幹ができてないとフラフラしてしまう。

 

続いて坂道ダッシュ

 

1km走。前半は抑えて後半に飛ばす。

辻アナは前半飛ばし過ぎ2:19、後半バテて2:50だった。

 

本番までにもう少し体重を落としたほうがよいと千葉ちゃんにアドバイスを受け、辻アナは甘いものを断つとのこと。

 

僕も甘いものを控えよう、と砂糖とミルクの入ったコーヒーを飲み干しながら思った。

 

大阪マラソン特集が終わったので席を立ち、会計してもらった。

 

コーヒー350円とトースト150円で500円だった。

 

「ありがとうございますー」

というマダムの元気の良い声を背に、店を出た。

 

大阪マラソンとコーヒーとトーストとマダム。

 

良い組み合わせだと思った。

 

大阪マラソンで苦しくなったら思い出そう。