老衰や病気のような自然死だったように思う。
夢の中では記憶があいまいだが、ゆっくりと死につつあることだけは分かる。
やがて死に至る。
徐々に視界が暗くなり、真っ暗闇になった瞬間、自分が死んだということを理解する。
しかし、死後も意識はあり、だんだんと薄れてはいくものの、意識は残り続けている。
そんな感じだった。
もし死後の世界があるとしたら、きっと意識が散逸し、分子レベルでばらばらになりながらも、自分という意識は確かに残っている気がする。
それは他者の意識と混ざり合い、多数の意識と混在しながら、再び形あるものとして立ち現れる。
そうであるならば、僕はラフロイグ10年になりたい。