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『アリー/スター誕生』は夫婦で観るべき映画だった

『アリー/スター誕生』を観てきた。

 

友達が観てきて、「ボヘミアン・ラプソディー』が好きなら絶対面白いよ!と言ってたので、レディ・ガガが主演という情報くらいしかない中、観た。

 

観終わった後にレディ・ガガの相手役の俳優さんが気になったので調べたら監督も兼ねてた。

裏話的にはこちらの記事が興味深い。

www.cinematoday.jp

 

あらすじはこれだけでいい。

世界的ロックシンガーのジャクソン(ブラッドリー)に歌の才能を見いだされてスターの階段を駆け上がるアリー(レディー・ガガ)と、それと反比例するように落ち目になり、一層アルコールに依存していくジャクソンを描いた本作。 

 

視覚的要素を意識しながら映画をもう一度観てみたいと思った。

「映画の一番の魅力は、視覚的要素で物語を語れること」というブラッドリーは、だからこそ長年監督をしたいと思い続けてきたといい、本作でもどこにカメラを置き、どんな構図にするかを考える作業が一番楽しかったと明かす。

 「キャラクターとカメラとの関係が大切だと考えた。ジャクソンはカメラを避けるようにしている。もはや避けることができなくなるまで、ずっとね。それとは反対に、アリーは映画の最初のトイレにいるシーンですら、常に画面の中央にいる。観客があたかも彼女を見つけようとするように、トイレの個室にカメラが近づいていくようにした……。本人はまだ自覚していないが、彼女がそれだけの力・才能を持っているということを最初から表しているんだ」

 思い返せばそうだったように思う。ジャクソンは後ろ姿のシーンが多かった。

 

声も意識していたらしい。

ブラッドリーには、ジャクソンとアリーの声についても初めから思い描いていたものがあった。「僕はジャクソンの声は、水のような感じだと思っていた。アリーはその水の中を上に行ったり下に行ったりする魚のようなイメージ。彼らが会話をするとき、そういうふうに聞こえてほしいと思っていた」

 水の“深さ”を出すために、ブラッドリーは自分の声を低くすることに。「ジャクソンの声は、映画の最初から確立している。不幸なことに、彼は若くして名声を得て、人生を掘り下げることなくここまで来てしまった。子供のまま、44歳になってしまった男なんだ。だからずっと昔に作られた声、という感じを出そうと思った」。一方で若きアーティストのアリーはまだ自分の声を見つけていない。「彼女は最初カバーソングを歌い、ジャクソンの音楽に影響された歌を歌い、ポップソングを歌い、最後には自分の歌を見つける。アーティストが自分の声を見つけるまでの、その道のりを僕は追いたかったんだ」

 アリーの声はどんどん変化していった。最後の歌はすごかった。

レディ・ガガの歌をあまり聞いたことがなかったけど、これほど七変化できるのか!と感心しながら聴いていた。

 

ジャクソンとアリーが出会ってからずっと、二人の関係性が壊れないか心配だった。

 

恋人から夫婦へ

 

最初は一緒に過ごす時間が多かったけど、アリーが成功していくに連れて仕事でのすれ違いが多くなる。

でも二人はお互いを思い、気にかけていた。それは時には嫉妬になったけど。

 

最後は歌でお互いが繋がり、本当の自分をさらけ出すことができた。

 

今回は一人で観に行ったけど、嫁と一緒にもう一度観に行きたいな。

そう思える映画だった。

 

まっすぐなラブソング。

心に響いた。