お話いただいたのは浅野俊道さん(臨済宗建仁寺派 法観寺の副住職)
枯山水 大雄苑
水の流れを想像しながら見るのがポイント。
一番背の高い石を主石と言う。
そこから水が流れる。最初の雨の雫は皆の「志」を表している。
最初は小さな志だが、それを一生懸命続けることで仲間が増え、川となり「道筋」が見えてくる。
川はやがて大海原へ流れ込む。大海原は「社会」を表している。
荒波に揉まれながらも、仲間とともに志を追求して行く。
その先にたどり着く円。
円 は「宇宙」や「悟り」を表す。
つまり枯山水は「人生」そのものなのである。
今の自分を見つめ直すきっかけとなる場所である。
これまでただぼーっと見ていた枯山水が、教えてもらってあらためて思いをはせる。繋がりを理解する。そうすることで真理にたどり着くのだろう。