「ラフロイグ10年に俺はなる!」
と言い出して1年くらい経つ。
怪訝な顔をされることが多かったが、言い続ければ伝わってくるのか、自分に言い聞かせてるのか、まずもって自分が信じてくる。
そしてそれがハイボールの味にも響いてくる。
言い続ければ言い続けるほど、信じれば信じるほど、ラフロイグ10年に近づいている感じがある。
そうすると、不思議なもので、人としての些末な事がどうでも良くなってくる。職場の人間関係や、組織間の無関心や、こまごまとした悩みなど。
ウイスキーになるということは、人間であることを手放している。
俯瞰して観ている。
そうすると楽になる。
ただ在るだけ。
飲まれても飲まれなくてもいい。
ただそこに在るだけでいい。