バーは開店直後に行くといい。
客は僕一人。
カウンターの奥の席に座る。
「何にしますか?」
「フルーツのカクテルで何かお願いします」
「和梨かキウイ、あとブドウで出来ます」
「じゃあ、和梨で」
BGMのジャズを聴きながら待つ。
季節のフルーツのカクテルを頼むといい。
飲めば季節を感じられる。
お通しのスナックと共に酔いを楽しむ。
バーの空間にバーテンダーと客の僕がいるだけ。贅沢なひと時を堪能する。
一杯目が空く。
「おかわりは?」
「レッドアイで」
今日は食前酒の位置付け。
レッドアイは美しい。
幸せな時間をお酒と共に過ごす。
そんな火曜の夜。