ユヌス博士と語り合う
わたしたち高校生の未来
京都市内の高校4校5チームの高校生たちが16人、30日かけて「貧困」について考え、まとめた。
それをユヌス博士に発表し、質問をし、答えてもらう。
そんな会に参加した。
あるチームが、
「私たちは貧困について考えてそれぞれ1枚の付箋にキーワードを書いてみました。ユヌス先生が貧困とは?について書くとしたら何て書きますか?」
そんな素朴な問いを投げかけた。
「貧困とは、機会を否定すること」
ユヌス博士は答えた。
貧困はその人が原因で起こっているのではない。環境がそうさせているのだ。王子とスラムの子が魔法で入れ替わったとしたら、スラムで育った王子は、十分な教育が与えられず、盗みを働き、喧嘩に明け暮れ、ギャングになるかもしれない。
今は貧しい人でも機会を与えれば、例えば教育の機会を与えれば、チャンスを掴み、仕事を得て、貧困から抜け出せるかもしれない。
最後のチームの問いは、
「貧困を無くすためには、資本主義がいいのか?社会主義がいいのか?それとも新しい主義が必要なのか?」
ユヌス博士ははっきりと答える。
全てのことは不可能ではない。
仕事を追い求める人になりたいか?
仕事を創る人になりたいか?
目的が先に来るのか
ゲームが先に来るのか
期待しているような結果でなければゲーム(資本主義or社会主義)を受け入れる必要はない。
まず最初に目的を設定すること
どんな世界を望んでいるのか?
考えて、お互い共有してください。
創造力はすさまじい力を持つ
創造すれば実現できる。
これからの未来をつくる高校生に少しでも届けばいいなと思った。