学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

山崎亮さんのお話を聴きました

 

近隣の木津川市に山崎亮さんがやってきました。

 

木津川アート2014のプレイベントの「公園deView」開催記念だそうです。

 

先着100名、予約制ということで、5日前に電話予約して席を確保。

 

当日昼間は家族を連れて「公園deView」を体験(蚊が多かったのと、ウォークラリーの距離が長すぎて家族には不評でしたが、、)した後、帰って、晩ごはん作って食べさせてから、講演会場へ行きました。

 

無料なのにコーヒー1杯サービスという、のっけから木津川市のおもてなしを感じました。

 

コーヒー片手に会場に入ると、スタッフの方が何か配ってました。

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生首じゃないです。お面です。リアルすぎますw

100名の参加者が全員このお面をかぶって山崎さんを待っている姿は

かなりシュールでした。

 

定刻になり、本物の山崎さん登場。そして爆笑。

(本人には知らされてなかったようです。)

101人の山崎さんで記念撮影してから講演スタートしました。

 

まずは、アイスブレークということで、

参加者7人組になって10秒自己紹介と山崎さんについて知っていること

をお互いに話し合い、山崎さんに対する質問を考えるということをしました。

 

それから、各チームで質問を次々にしていきます。

全部で15個くらい。

それをいつのまにか山崎さんはパワポでまとめていて(すごい!)

それを表示しながら関連する資料を見せたりして回答していました。

 

ちなみに事前に準備していた資料はパワポで700枚くらいあるそうです。

配色は白バックにオレンジのフォントカラーで統一されていました。

シンプルですねー。

 

以下は、山崎さんの回答の中で、参考になったものです。

 

合意形成の仕方について

 まず熱い話をする、そうすると聞いている方は何かやりたくなる

 3年タームでプロジェクトを進める

 1年目はひたすら話を聴く、ワークショップで話してもらう、いろいろ試す

 2年目は1年目で試したことをブラッシュアップ、フィードバック

 3年目は地域の人が自主的に回せるようにサポートする

 

豊かさについて

 バブルの頃の豊かさは金やモノ

 最近は幸せ

 あなたにとっての幸せは何ですか?という問いに対して

 金やモノ以外の答えが出てくる

 地域づくりは遠回りしない幸福論

 景気や売上げやマネーをなるべく介さない

  アベノミクス→景気回復→クルマ買う(それって本当に幸せ?)

  みんなで美味しいもの持ち寄って食べる(これって金かけずにできるよね)

  お金がなくてもみんなでアイデア出して工夫したらいいじゃん

 

資金調達どうしてる?

 基本的に行政から依頼されて企画をつくる

  年間に企画書たくさん作る、一つの企画書は1時間くらいで作る

  フォーマットがある

 自分たちができることを積み重ねている、余剰金が出たら次のステップに移行

 徐々に周りの人たちが仕事にしてくれた

 

コミュニティデザインとは

 みんなの話を聴いて、合意形成して、方向性を示して、

 彼らに進めさせること

 

ワークショップについて

 KJ法とブレストしか使っていない

  ふせんに意見を書いて、貼ってもらう

  まとめるのはこちらでする

 おじいおばあも相手にするのでワールドカフェのように席替えするのは

 腰が重くて動いてくれない。シンプルなのがいい。

 

 地域を変えるには

 明治維新は4000人の志士が日本を変えた。

 その時の日本の人口は4000万人。

 7万人の木津川市であれば、7人が志を持って本気になれば変わる。

 どれだけ本気になるか、が大事。

  強みや魅力、課題は何かを徹底的に本人たちが考える

  それに対して「これ結構いいんじゃないですか」というような

  フィードバックを与える

 

studio-Lの運営について

 地域のワークショップでは褒めてのばす、否定はしないというスタンスだが、

 社内では厳しくやってる。徹底的に叩く。

 なぜなら、本番で心が折れないようにするため。

 

失敗はあるか?

 営利目的ではないです。失敗してもいいような進め方してる。

 営利と非営利で分けて仕事をしている。

 非営利は「いえしま」のプロジェクトが最初。自分たちの持ち出し。

 誰にも頼まれていない仕事を実験的に進める。鍛えられる。失敗してもいい。

 非営利の経験を営利の仕事に活かす。

 自分たちで回るしくみを作っている。

 

まちづくりで重視しているのは?

 が一番重要

 その地域のことは事前に知らないほうがいい

 おまえはそんなことも知らないのか?と言われるくらいがいい

 相手にえらそうに話してもらう

 そうすると、仲間になってくれる、熱くなってやりたくなる

 最初の人をきっかけに、 

 「あなたが本当におススメする3人を紹介してください」で広げる

 

以上です。

1時間のところを20分も超過して話してくれました。

落語家さんのような話し振りでしたね。

 

山崎亮さんのお話を聴いて、感じたこととしては、

志があれば人は集まり、変わっていくということですね。

いま夢中になって読んでいる北方水滸伝に通ずるものがあります。

「替天行道」

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