ちょっと前に「ためしてガッテン」でノロウイルス特集をやってましたね。
僕は牡蠣が大好きなので、ノロのせいで不当な扱いを受ける牡蠣を救済?すべく、かぶりつきで見てました。録画したのも見直しました。
そもそもノロウイルスって何?ってことですが、概要はWikipediaを見たら分かります。
厚労省のページも詳しく書かれてます。
簡単に言うと、ノロウイルスは、
人の腸だけでしか増えない
ちゃんと加熱すれば食中毒にならない
アルコール消毒はあんまり意味ない
です。
人の腸だけでしか増えないので、
実験室での動物培養で増やすことができず、検査や治療法がまだないんですね。
でも感染した人の糞便には大量のノロウイルスが含まれていて、下水処理場には1リットルあたり10万個*1ものノロウイルス粒子があったそうです。
ちゃんと加熱すれば食中毒にならない
具体的にいうと、
中心部が85〜90℃で90秒
というのが推奨されています。*2
まぁ、カキフライだったら、しっかり揚げてね。半生はダメ!ってことです。
アルコール消毒はあんまり意味ない
ノロウイルスはエンベロープ(脂質二重膜)を持たないので、消毒用アルコール(エタノール)や有機溶剤、石けんなどで処理しても簡単には壊れません。
なので、しっかりと手洗いをして物理的に排除するか、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を薄めたもので消毒するのが有効です。
カキフライや酢牡蠣を食べる際には、上記のことを注意してみましょう。
次回は、ノロウイルスと牡蠣の関係について書こうと思います。
*2:食品中のウイルスの制御のための食品衛生一般原則の適用に関するガイドライン CAC/GL 79-2012