リアルタイムで放映されてたのは1988年なので僕はまだ小学6年生だった。
映画館では観てないけど、TVで放映されてたのは観た記憶がある。
でも、内容はほとんど覚えてなくて、金田のバイクと鉄雄の肉体が気持ち悪く膨れ上がるシーンしか印象にない。というか、金田がアキラだと思ってた。
そして、あらためて大人になってから観たけど、
これがめちゃめちゃ面白かった!
まず、冒頭シーンが圧巻。
東京が大爆発で消滅、無音でスタートする。
そこから、東京湾を埋め立てて作られた都市が衛生画像で映され、第三次世界大戦から31年後という字幕。
続いて、爆心地と思われる大きなクレーターが表れ、AKIRAのタイトル。
最初の2分でその独特の世界観に引き込まれてしまった。
その後は断片的に覚えてたシーンが次々と登場して懐かしかった。
金田のバイク、老人顔の少年タカシと鉄雄の衝突、老人顔のキヨコがベッドで寝てるシーンなどなど。
ストーリーを追っていくと、なぜあの大爆発が起こったか、なぜ鉄雄は超能力を使えるようになったかなどが納得性の高い論理で、適切なキャラクターにより自然に説明されていて感心した。
ごく普通の不良少年である金田が、超能力者に覚醒して戦車を簡単に破壊するほどの能力を持つ鉄雄と互角に渡り合ってるのもスゴイ。いろんな武器や他の人の協力もあってのことだけど、「鉄雄は俺が助ける」という信念が貫かれていて共感できる。
暴走した鉄雄の最期も、僕の好きな結末だった。
これぞSFだ!30年近く経っても最高の作品だった。
アキラのキャラクターのプロフィール見ると、大佐は僕より年下で、金田は僕の娘と同い年という設定だった。
https://www.bandaivisual.co.jp/akira/akirachara.html
2019年の物語で2020年に東京オリンピックが開催されるという設定は、真実になったね。すごいな。