こんど、「ゆる絵本の会」という絵本づくりワークショップをやります。
実際、参加する人がどれくらいいるか分かりませんが、とにかくその場で絵本をつくります。
絵本をつくるのはめちゃ簡単です。
僕はこれまで、娘に5作、長男に3作、次男に2作の絵本をつくりました。どれも子供の誕生日プレゼントです。
絵本のストーリーは童話作家のきむらゆういちさんの本を参考にしています。
きむらさんは「あらしのよるに 」シリーズで一躍有名になりましたね。
きむらさんもこの本の中で書いているけど、多くの絵本の構成は、
起・承・承・承・転・結です。
例えば「おおきなかぶ 」なら、おじいさん、おばあさん、こども、いぬ、ねこ、とかぶを引っ張る人が増えて行く。これが承・承・承となります。
3回くらい繰り返しのパターンがあって、ちょっとずつ変えていくとリズムが出て楽しくなります。
あと、絵本って開いて楽しむ本なんですよね。
パッと開いて絵が見えて、絵に描いてない部分を補足する文が書いてある。
それで次の展開はどうなるんだろうってワクワクさせるのがポイントです。
次のページを開いてみたら、
やっぱり!っていう予想通りの展開のときと、
えーーー!っていう意外なオチがつく展開をかき分けます。
これは長男が9歳の誕生日のときに書いた絵本の最初のページです。「カバのカンタ」シリーズの2作目になります。
カンタにはお母さんがいることやカレーが好きなことは前作で書いてるので、無駄な説明や絵を省くことができます。
そして、最後の文で「木のかげから一羽の鳥が飛び出してきました」と書くことで、次のページには鳥が登場するのだろうなと予想させます。でもどんな鳥か分からないのでワクワクとページをめくってもらおうと意図しています。
この他にもキャラクターの作り方や文章量とリズムなど、いろいろなテクニックがあります。
でも一番大事なのは読み手のことを考えながら作ることだと思います。
僕の場合は我が子のことを思いながら、ココで笑って欲しいな、こんなことを感じて欲しいな、新しいことを知って欲しいなと、成長に合わせて内容を考えるのがとても楽しいです。