カフェ・バッハで修行したマスターがやってる。
「明日、おいしいコーヒーの淹れ方研究会をやるんですよ」
と話したら、いろいろと教えてくれた。
豆の量は一杯だと12gくらい。二杯だと20gくらい。
サーカスコーヒーで焙煎してもらった深煎り豆が苦く感じるのはなぜ?という問いかけに対しては、淹れ方は問題なく、好みの差だという。
僕はその時、浅煎りのコーヒーを飲んでたけど、サービスで深煎りのコーヒーも淹れてくれた。米安さんの深煎りは苦くない。サーカスコーヒーさんの深煎りは苦い。バッハ系のコーヒーは深煎りでもさっぱりした苦味を目指してるとのこと。
焙煎によって違いがあるのかな?
その後も話が尽きず、長居が心地よかった。
元アリとキリギリスの石井さんは芸能界一のコーヒー通でこれまで1000件以上のカフェ・喫茶店に行ってるらしい。米安のマスターとはコーヒー談義をする仲で、こないだ東京に行った時も、同じ豆、焙煎度でも淹れる人が違うと味が変わるという話で盛り上がったとのこと。
米安珈琲の名前の由来も教えてくれた。
マスターのおばあちゃんが昔、この辺で駄菓子屋をやってて、その屋号が「米安」だった。
駄菓子屋は子供たちが集まる場所だった。コミュニティだった。
そんなコミュニティを復活させたいと思って、20年の東京修行を経て、地元に戻ってきた。
米安の看板を掲げることで、駄菓子屋だった頃に子供だった人が懐かしみながらお店にやって来るらしい。
米安珈琲に来るお客さん同士が気軽に話せるように、カウンターはアーチ状にして顔が見えやすいようにしてある。
「僕は、コーヒーというツールを使ってコミュニティを作りたいんですよ」
そう言ったマスターの言葉にもの凄く共感した。
そうだ!僕もコミュニティを作りたいのだ。
いろんな職業の人が気軽に集まって、繋がりが作れる空間。
そこでお互いの知識や知恵を交換して、仕事や遊びに活かす。
その場で知り合った人同士で新しいプロジェクトをしてもいい。
面白い人がさらに面白い人を呼ぶ。
そこに集まる人たちは多様だけど、共通点がある。
みんなコーヒー好きだという共通点。
だから安心して話せる。話題がなければコーヒーを飲めばいい。
コーヒーというのは人を繋ぐツールなのだ。
有効に活用しよう。