いや、これまでになく創造的な会議に参加した。
これまでは残念な会議ばかりだった。
残念な会議はいくつかの特徴がある。
まず、吊るし上げ系。
これは会社の上長が出席する時によくあるパターン。
プロジェクトの進捗が芳しくない時に開かれる。
現状を説明して、何が問題かを特定するのが目的だ。
大抵は、誰が悪いかが問われ、個人攻撃されて、当人がヘコんで終わる。
次に、相談系。
若手が開催する。
分からないことをその筋の専門家に聞いて、解決策のヒントをもらうのが目的だ。
若手は説明するのが下手なので、まず理解するのに時間がかかる。聞かれたほうはイライラする。
アドバイスをしても本当に理解してるのか疑わしい。
大抵は、しばらく経ってもう一度同じようなことを聞かれる。
最後に、アィデア出し系。
特許出願などの仕込みに使われる。
進行役がちゃんとしてないと発散するだけで終わってしまう。
さらに会議に参加していない上長からの指摘で全てがひっくり返ることもある。
やがて自然消滅するか、特定の人が最後まで仕上げざるを得なくなり、誰もやりたがらない。
創造的な会議は違う。
まず、会議の目的が明確である。今日のこの時間の目標が明確である。だから目標に達したら終わる。
次に、進行役が上手い。
目標に向かってどう誘導すべきか理解し、適切な問いかけを使い、付箋やホワイトボードで視覚化する。参加者が均等に話せるように配慮を怠らない。
最後に、参加者全員が創造的である。それぞれの得意な領域の話をして、刺激し合う。異なる観点や切り口を提示する。誘発され、思い起こし、異なるものを組み合わせる。乗っかる。壊す。自由に発言する。
結果として、予想だにしない良いアィデアが生まれ、ワクワクする企画に発展する。
そういう会議を増やしたいものだ。