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星野源LIVE TOUR 2017『Continues』(7・23大阪城ホール)の感想

星野源LIVE TOUR 2017『Continues』@大阪城ホール

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星野源 初のオフィシャルイヤーブック YELLOW MAGAZINE 2016-2017の購入特典でパスコードを入手し、初のライブに行くことができた。

 

 

星野源のアルバムは全てiPhoneに入ってるし、エッセイ集「いのちの車窓から」は何度も読んだ。ミュージックビデオ集「Music Video Tour 2010-2017 」を買ってオーディオコメンタリーも観たし、準備はバッチリ。

 

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大阪城ホールはビクターロックフェス以来の2回目。あの時も楽しかった。けど、星野源のパートは1時間くらいだったので今回はたっぷり楽しもう!

scotchhayama.hatenablog.com


 

最初に物販に行ってタオル買った。

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ピンクでかわいいので娘のお土産にもちょうどいい。

 

物販抜けると撮影スポットでMusic Video Tour 2010-2017 」の展示をやってた。

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会場に入る前に新曲の予約受付(特典付き)をしてたので予約。A5のクリアファイルをもらえた。

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 アリーナに入る。

 

8列75番というかなり前の一番右端。購入特典は良い席がとれるということが分かった。

 

開演時間の17時が3分ほど過ぎた。セッティングに時間がかかっているのだろうか。

 

 暗転して、ナレーションが入る。聞き覚えのある良い声。宮野真守(J–POP)と大塚明夫(歌謡曲)の掛け合い。

 

「いのちの車窓から」で星野源は語っている。

服部良一や中村八大などの作曲家が作ってきた日本の歌謡曲。そしてそれに影響を受けた様々な流行歌としての音楽には、特にジャズやブルースといったブラックミュージックの影響と、それを取り入れつつも、咀嚼し、マネではなく、日本の音楽として新たに生み出されていった素晴らしい歴史がある。

自分の親や祖父母、今の日本人がなにげなく聴いてきた日本のポップスの遺伝子の中には、そもそもブラックフィーリングが息づいていて、それらの音楽に浮かぶ日本情緒には、ブラックカルチャーの風が吹いている。つまるところ、自分は自分の生きている、この国の音楽、イエローミュージックを作ればいいのだと思った。"

 

そんな思いが二人の声優の掛け合いで表現されていた。

 

謡曲とJ−POPに続くイエローミュージック。それがこの『Continues』の主題である。

 

そして音楽が始まる。ライトアップされたステージ。せり上がる星野源マリンバ。1曲目は「化物」だ。

2012年に星野源くも膜下出血で倒れた時にレコーディングしていた曲。

歌詞は当時まだ襲名前の「中村勘九郎」だった勘三郎さんに聞いたお話を基に書いた。

「たくさんの人に拍手もらって帰るでしょう。でも、家に帰ってシャワーを浴びながら髪の毛洗ってるとねえ、本当にひとりなんだ」

 

風呂場で泡立つ

胸の奥騒ぐ

 

誰かこの声を聞いてよ

今も高鳴る

体中で響く

思い描くものが

明日を連れてきて

奈落の底から

化けた僕をせり上げてく

 


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 おそらく、勘三郎さんと同じ気持ちで星野源もせり上がって来たのだろうと予想する。

マリンバと共に。

 

マリンバといえば、細野晴臣だ。

これも「いのちの車窓から」に書いてあったのだけど、76年に横浜中華街のレストラン「同發新館」で行われた伝説のライブで細野晴臣が白いスーツにメガネ、怪しげなヒゲ姿でマリンバを叩きながら歌う姿を見て、「カッコいい!俺もマリンバがやりたい!」と思った星野源は9年後にマリンバを買い、狭い部屋でマリンバを練習した。さらに8年後に伝説のライブと同じ日、同じ場所で細野晴臣がライブを演る際に「マリンバを頼むよ」と言われ白スーツにメガネで演奏した。お客さんから割れんばかりの拍手をいただいた後に細野さんから「未来をよろしく。僕の代わりに頑張ってね」と言われた。

そんなマリンバを叩く星野源。とても楽しそうだった。

 

周りを固める演奏者たちも素晴らしかった。

左手からトランペットやトロンボーン、サックスなど管楽器が並び、ピアノ、ドラム、ベース、ギター、マリンバ、右手にはバイオリン、ビエラ、チェロの弦楽器。

 

演奏者たちを映し出す映像スタッフも素晴らしかった。

良いタイミング、良い角度で映し出される楽器と演奏者たち。スイッチング。星野源。ネクタイ。風で揺れるドラマーの髪の毛。何もかもが美しかった。アリーナ8列目なので生で見てもかなり見えるのだけども、ついついビジョンを見てしまった。見惚れてしまった。

 

客席のみんなが首に巻いてるタオルがピンク色で桜の花びらのようだと星野源が言い、2曲目は「桜の森」になった。

 

 

「くだらないの中に」は2011年3月、震災の前週にリリースされた曲だ。

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東北大震災は多くの人に影響を与えた。星野源もそうだったようで、それまで暗い曲ばかりだったけど、なんとか明るい曲を作ろうともがいていたらしい。「日常」「フィルム」「夢の外へ」と続く3曲は思い入れがあるとのこと。

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1時間ほど経って、小休止に入った。

ビデオメッセージが流れた。バカリズムバナナマンロバート秋山

面白コメントの嵐で、舞台替えの待ち時間はあっという間に過ぎた。

 

 

アリーナの中央に星野源が再登場。

バンドはなく、ギター1本とお客さんの手拍子だけで数曲。

 

ナンバーガールの透明少女をカバーした。良い曲だとしみじみ。

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再び前のステージへ。バンドとダンサーと共に。

YMOの「マッドピエロ」というレアな曲を再現する。

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ミラーボールがきらきら光り、イレブンプレイのダンサーと共に踊る星野源。それを見ながら体が赴くままに踊るのは楽しかった。

 

その「マッドピエロ」を引き継ぎたいと思って作った曲が「時よ」だそうだ。

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ミュージックビデオを見るたびに謎の女性ダンサーの踊りに目が奪われる。それを思い出しながら僕も踊り狂った。

 

「SUN」や「恋」といったメジャーなダンスナンバーが続く。

星野源はダンスが本当に好きなんだなぁと実感。

 

自分は音楽が好きで、音楽が鳴っている場所が好きだ。そして、そこで一人一人ばらばらに、大勢で個人的に音楽を楽しむみんなを見ていることが大好きである。

音楽は本当に楽しい。

 

「いのちの車窓から」に書いてあった文書を思い出しながら、僕も他の人のことは一切気にせず、思うままに踊りながら音楽を楽しんだ。

 

予告アンコール、ニセさん登場、「君は薔薇より美しい」「Drinking Dance」最後は「Friend Ship」

 

いい終わり方だった。

 

また星野源のライブに行きたいと思った。