京都文化博物館は地下鉄・烏丸御池から徒歩5分ほどのところにある。
別館から入ると、前田珈琲店がある。
ターナー展 限定販売のスコーンも売っているらしい。
内装は天井が高く、置いてる小物や生け花など素敵で気持ち良い。
小腹が空いていたのでモーニングセットを頼む。730円。
タマゴとハムとトマトとレタスのサンドにキャベツの千切り、ポテトサラダ。
ドレッシングはゴマと野菜の2種類を楽しめる。
コーヒーは濃いめ。
厚手のカップに入っているので冷めにくい。ミルクと砂糖を一杯入れるとちょうど良い味に。
しばしターナーに想いを馳せながら、まどろむ。
本館に移り、チケットを購入。大人は1500円。
エレベーターで4階まで上がる。
第1章 地誌的風景
「ソマーヒル、トンブリッジ」が気に入った。
ターナーは風景だけじゃなく、人や動物をよく描く。
この作品も手前の水辺に鳥たち、奥の草原に牛の群れがいる。
よく見れば、水辺を飛び立つ小さな鳥も躍動感がある。
ポストカード(150円)と額(335円)も買ったのでいつでも眺められる。
第2章 海景ー海洋国家に生きて
「嵐の近づく風景」が良かった。
嵐を予感させる黒い雲、その色を映す海、波の白、揺れる船、翻弄される人々。
光と影の対比が静かで力強い。
第3章 イタリアー古代への憧れ
「テルニの滝」がいい。
ターナー展ー京都文化博物館(2/17-4/15) | 《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ
滝の水しぶきの様子が伝わる。
手前の岩を渡るヤギたちがかわいい。
第4章 山岳ーあらたな景観美をさがして
「ローレライ、ドイツ」
船を沈める伝説のローレライ。
https://twitter.com/turner_kitakyu/status/950499234721161217
ローレライという名は小説「終戦のローレライ」で初めて知った。敵船を沈める潜水艦の名が「ローレライ」だった。
ターナーの絵ではライン川から突き出た巨岩・ローレライの陰影が畏れを強調している。
第5章 ターナーの版画作品
ターナーは銅版画にも力を入れていることを知った。
銅版画にはエッチング、ライン・エングレーヴィング、メゾティントといった手法があることを知った。
銅版画は精密で、2色しか無いのに、2色しか無いが故に、陰影がよく表現される。
「ストーンヘンジ、ウィルトシャー」は水彩画では雷がうっすらと見える感じなのに対して、銅版画になると稲妻のビカビカした様子がよく分かる。
雷に打たれて倒れた羊飼いと羊たち。ストーンヘンジとの対比。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/turner/
静かだけど音が聞こえる。光と影。それがターナーなのだなぁと感じた。