勘亭流というのを初めて知った。
九代目・中村勘三郎(星野源の”化物”のモチーフとなったのは十八代目なので江戸時代の人)が、書道指南の岡崎屋勘六という人に依頼して看板を書いてもらったのが勘亭流の始まり。
勘亭流の独特な看板文字が評判になり、不入り続きであった中村座の興行が大入りに転じたとか。
勘亭流は縁起文字として三つの特徴がある。
一、角を尖らせず丸みを帯びる事によって、興行に関わる全ての無事円満を願う
二、客席が埋まるように墨黒々と隙間なくたっぷりと書き、大入満員を願う
三、お客を招き入れる様に、撥ねは外にではなく内へ撥ねて興行の大当たりを願う
実はフォントにもなっている。
そんな勘亭流を教えてくれるのは戯筆(ざれふで)さん。
この道10年以上、師匠から見様見真似で文字を受け取り、関西で数少ない勘亭流とのこと。普段はカルチャーセンターなどで教えているらしい。
最初に”勧進帳”と書いてもらった。
いわゆる書道と違う点は、筆は鉛筆持つように持ち、
手を紙に置きながら書くから、汚れない様に左側から書くとのこと。
さらに丸みや太さが足りない時は書き足してもいいらしい。化粧で何度も眉毛を書くように。
初心者は漢数字から始めると良いらしい。
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十。
右上がり、丸みを意識、とめはねは尖らないように、隙間のバランスも大事。
七の絶妙な丸みを表現するのは難しかった。でも楽しい!
知らないことを知る
そしてそれが興味ある分野(書画)というのは
新たな刺激がありまくりで、
脳汁ドバドバ出て気持ちいい。
先生に”羽生”くんや”生ビール”も書いてもらった。
羽生って綺麗な字だよなー。まるでスケートリンクを滑っているよう。
生びーる美味しそう。