ストーリーには型があるということを漫画家の今谷鉄柱さんに教えてもらった。
エンタメの型
ドキュメンタリーの型
ブランドストーリーの型
エンタメの型が基本。
1.セットアップ
2.複雑化
3.大ピンチ
4.クライマックス
5.オチ
スポーツ物なら、
セットアップ:目標
複雑化:努力
大ピンチ:挫折
クライマックス:復活
オチ:目標達成
恋愛物なら、
セットアップ:出会い
複雑化:蜜月
大ピンチ:喧嘩
クライマックス:別れ
オチ:仲直り
刑事物なら、
セットアップ:事件発生
複雑化:捜査
大ピンチ:暗礁
クライマックス:打開策
オチ:解決
水戸黄門なら、
セットアップ:水戸黄門一行、現る!
複雑化:事件発生
大ピンチ:町娘の帯が解かれる
クライマックス:風車の矢七が助ける
オチ:印籠を出す
ドキュメンタリーの型はエンタメの型の最初と最後に付け加える
>どれだけいけているか?活躍の舞台描写から
セットアップ
複雑化
大ピンチ
クライマックス
オチ
>これからもますますイケてる感じでいくって描写
星野リゾートの例がわかりやすい。
第1回 星野佳路(2006年1月10日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
>どれだけいけているか?活躍の舞台描写から
破綻リゾートを次々と再建し、不況が続くリゾート業界のなかでひときわ注目を集めている経営者、星野リゾート社長・星野佳路。社員を最大の財産と考える星野のユニークな会社運営を紹介するとともに、破綻した旅館の再生現場に密着し、従業員のモチベーションを高める秘訣に迫る。
経営再建の現場で、星野は繰り返し、こう語る。「主人公はあなたたち、社員です」
セットアップ、複雑化、大ピンチ、クライマックス、オチ
現場のモチベーションを大事にする星野の経営術は、駆け出しの30代で味わったドン底体験から生まれた。軽井沢のしにせ温泉ホテルの長男として生まれた星野は、大学を卒業後、アメリカでホテル経営学を学ぶ(セットアップ)。三一歳の時、父の後を継いで、社長となる。一流ホテルを目指して、トップダウンで、アメリカ流の経営手法を持ち込もうとするが(複雑化)、ベテラン社員の反発を招き、100人の社員の三分の一が辞めてしまう事態に陥る(大ピンチ)。そんななか、収益が落ち込んでいたブライダル部門の責任者にひとりの若手を指名する。結婚式場のカメラマンをやっていた男性だった(クライマックス)。
数ヶ月後、星野は、意外な光景を目にすることになる。仕事を任された若手達は、自分で考え、自分で決めることにだいご味を感じ、目をみはるほど、生き生きと働いていたのだ。
その姿を見て、星野のなかにある確信が生まれた。「任せれば、人は楽しみ、動き出す」(オチ)
大ピンチの時に何を掴むかが大事。星野社長の事例で言えば結婚式場のカメラマンをやっていた男性の一言だった。それが転機となり、考えが変わり、会社がうまくいくようになった。
>これからもますますイケてる感じでいくって描写
星野は行き詰まったリゾート施設や旅館の再建にあたるとき、徹底したマーケティングリサーチを行い、それをもとに、再生のための「コンセプト」を立てる。どういう人たちをメインターゲットにして、どんなリゾートを目指すのかを明確に示す「道しるべ」である。このコンセプト作りに正解はないと星野は言う。大事なのは「共感」。現場で実際に接客をする社員たちが、共感できるコンセプトを作り上げることが、リゾート再建の鍵だと考えている。星野と社員達が議論を尽くした末にコンセプトが決定すると、今度は、そのコンセプトに沿って、具体的にどんなことをするかを、現場の社員達が考え、実行に移すのだ。
プロフェッショナルとは、
常に完璧を目指そうとしている。完璧になるなんてことはおそらく生涯ありえないけれど、そこを淡々と目指している。
ブランドストーリーの型は企業でのプレゼンにも役立つ
アテンション(主人公はだれ?)
ゴール提示
解決策提示
援助者登場<ドキュメンタリーの型<エンタメの型
天国と地獄
コーリング(聞いている人にやって欲しいことを訴える)
大事なのは自分(作者)への矢印を外したストーリーを作ること。相手(お客さん)を知る。相手に目を向ける。自分を客観的に見る。
そしてTPO(時間や場所など)に合わせて編集すればいい。
早速仕事で使ってみよう!