映画を観た翌日に小説版の「よこがお 」を読み終わった。
最初のシーンが違う。
和道が出てこない。
市子と基子のやりとり。
ラストシーンも大きく分岐する。
こういう表現もあるんだ。
でも根幹のテーマは同じだ。
孤独と生きること。
市子と基子の人生はこれからも続く。
映画と小説を比べてみて、ストーリーの違い以外にもあらためて感じたことがある。
それは間の取り方、時間の使い方。
映画だと俳優の演技や監督の編集により、シーンの流れる時間がコントロールされる。観客はそれを受動的に感じる。
しかし、小説では読者の読むスピードで各シーンのセリフや描写が流れていく。読者は能動的に時間をコントロールする。
どちらがいいとも言えないが、どちらもいい。