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ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

組織内でイノベーションを体現するために必要なマインドと行動とは?

※Quoraの回答を頑張ったので、せっかくなので自分のブログにも若干修正したうえで残します。

 

僕はグループ全体で3万人超の従業員がいる大企業で16年勤めている。

新規事業やオープンイノベーションの活動も7年ほどやっており、今は人事部門としてイノベーションを推進する人材を育成・支援していこうと色々と動いている。

社内外でさまざまな人たちと交流する中で得られた知識や私が気をつけているマインド、行動について整理してみた。

Innovationの日本語訳は「創新普及」がふさわしいと玉田俊平田教授は語る。

bizzine.jp

新しいものを創り、普及させる。それがイノベーション

新しいものを創るだけではダメで、それを多くの人が活用できるように広めていくこととセットにしないといけない。

一人ではそれを実現するのは難しい。

新しいものを創る人、それを多くの人が活用できるようにする人、それを広める人といった複数の人たちと協働しないといけない。

だから、まずは自分がどういう人なのか?というのをしっかりと認識する必要がある。

そして、自分に足りないところを補ってくれる人を探す。

例えば、自分が新しいものを創るのが得意だとしたら、それを多くの人が活用できるようにする人やそれを広める人を探さないといけない。

そういう人が見つかったら、自分が創りたいものをプレゼンテーションし、相手に理解してもらう必要がある。

伝わらなかったら何度も訴えかける必要がある。否定されることもあるかもしれない。けれども諦めずに続けていれば、応援してくれる人が徐々に増えていくかもしれない。自分の創りたいものの世界観に共感してくれた人の中から、それを多くの人が活用できるようにするのが得意な人、それを広めるのが得意な人が現れるかもしれない。お金を支援してくれる人や、迷ったときに相談に乗ってくれる人、疲れた時に癒しを与えてくれる人なんかも現れるかもしれない。そのようにして徐々に自分たちが創ったものが世の中に広まって、世の中の課題を解決できるようになるかもしれない。それがイノベーションに繋がるのだと思う。

尊敬する上司からは、「新規事業・イノベーションは1000に3つ」成功すれば良いとも言われた。つまり997個の失敗があってこそ、成功を掴めるともいえる。だから「失敗しても大丈夫」という楽観主義がないと続けることができない。また、新しいものを発見するためにはいろいろな人に会い、情報を集める必要がある。世の中は探せば面白い人やものに溢れてる。「どんなものにも無邪気に興味を持つ」という好奇心が成功のヒントを掴むかもしれない。

 

まとめると、組織内でイノベーションを体現するために必要なマインドと行動は、

マインド:「失敗しても大丈夫」という楽観主義と「どんなものにも無邪気に興味を持つ」という好奇心

行動:自分を理解しようとすること、相手を理解しようとすること、諦めずに続けること

だと思っている。

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