在宅勤務のアンケートを取った結果、「リフレッシュするタイミングを逃してしまう」という意見もあったので、少しヒントとなる考え方を共有してみる。
アートシンキングという本に書かれていた手法。
一枚の紙の上に、円を描いて4等分してみる。
4等分の円のそれぞれに、頭脳、情動、精神、身体の4つのエネルギーを割り振り、あなたが日常的に行っている活動を4つに分類する。
例えば、僕なら、「頭脳=デスクワーク」「情動=ウイスキー」「精神=コーヒー」「身体=ランニング」というように。
次に、各活動の関係性をチェックしてみよう。
うまく組み合わせられそうな活動はあるだろうか?
日々の生活の中で、無理なく切り替えができそうな組み合わせを矢印でつないでみよう。
例えば、デスクワークとコーヒーは相性が良い。逆にウイスキーやランニングはデスクワークからの切り替えは難しい。
さらに、経験したことはないけれど、対の関係としてふさわしそうな活動を思いついたら、その活動を従来のものと入れ替えてみるのもいい。
さすがにウイスキー飲みながらデスクワークは出来ない(いや、本当は出来るのだけど)ので、ウイスキーのエピソードをプレゼンの中に組み込んだりする。仕事が終わればハイボールを振る舞うこともできる。最近ではオンラインでハイボール講座もやった。
そんなふうにして、あなたというエコシステムのバランスを整え、エネルギーができるかぎり活性化するように生活を再設計してみよう。
ランニングしながら仕事のことを考えるのもいい。なんかスッキリする。思考がクリアになる。あまり覚えてないけど。。
ランニング後に風呂に入り、すっきりした身体で飲むハイボールは最高に美味い。
そうすれば、日々のスケジュールの中に、ある種のブラックボックスのような空白が生まれ、
そこに結果を求められることなく気ままに探求する「スペース」(時間や場所や儀式)を組み込むことができるだろう。
ランニングの最中や、ウイスキーを飲んでまったりしている時に「スペース」が生まれる。日中ならコーヒーを飲んでリラックスしている時に。
そのように人それぞれの「スペース」を組み込めばいい。
これはもともとは以下の本からの引用である。
「メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術」ジム・レーヤー、トニー・シュワルツ著(2003年)
要約すると以下のようになる。
人生は「時間とエネルギーを絶えず管理するシステム」
エネルギーには、頭脳、情動、精神、身体の、4つの種類があると仮定
たいていの人は2種類のエネルギーを使っているが、そこにはエコロジカルにエネルギーを制御するという発想がない
ex.生活の大半を仕事とエクササイズに費やす人は、主に頭脳と身体のエネルギーばかり使っている
子育て中の人は、情動と身体のエネルギーをたくさん使う
デスクワークの会社員は頭脳エネルギーを使いすぎて、身体エネルギーの使用が不足しがちになる
この説は、テニスのエリート選手たちを調査する過程で生まれた
勝利する選手たちは、「休息」をうまく利用していた
ex.ある選手はサーブをする前には必ず、ボールをラケットの上で弾ませる独特の儀式を行う
いったん異なる種類のエネルギー活動に切り替えて、休息をとるためだ
勝利する選手たちは、そのように「試合に対する極度の集中状態」と「儀式的習慣による一時的な休息」をうまく組み合わせたプレースタイルを確立していた
完全な休息を取らなくてもいい
一つの活動から別の活動に切り替えて、エネルギーの使用が偏った状態から一時的に離れることが大切なのだ
本来の仕事に疲れたら、気分転換にすることを増やすといい。
在宅勤務でリフレッシュするために出来ることはそのように「スペース」を作るパターンを増やすことなのだろう。
みんなも一度やってみてはどうだろう?