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7日間ブックカバーチャレンジ漫画編3日目「3月のライオン」

人生で大切なことは漫画から教えられる。

 

羽海野チカ3月のライオン」は将棋漫画である。

棋士それぞれの生き様が描かれている。

 

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8巻では66歳の老棋士・柳原棋匠が登場する。

 

私はこの柳原棋匠と島田八段の勝負が好きだ。

 

柳原棋匠は66歳で現役A級、タイトル通算14期の現役最年長の棋士である。

どこへ行っても 自分が一番歳上になってから

いったい もう どれくらい たつだろう

 

一緒に戦ってきた 仲間も いつしか

 

一人消え 二人消え・・・

 

後に残ったものは

年老いた身体と

 

託された この おびただしい数の

たすき だけ・・・

 

永世がかかった最年長A級 柳原棋匠と

初タイトルがかかった努力の人 島田八段

 

粘り合いだった

技術も経験も

積み重ねてきた2人の・・・ 

 

地味に地道に

コツコツ自分を積み上げて

けやきの木のように

ゆっくりとしか大きくなれないけど

雨風に耐え

硬くてでかい木に育った島田八段

 

そうか俺は

負けるのか

 

俺から将棋をとったら何が残るんだろう

まるで焼け野っ原にいるみてーだ

 

駄目だ

 

わからんがこれ(一緒に戦ってきた仲間から託されたたすき)は

 

俺が絶対に

手放しちゃいけねぇもんだ!!

 

オレが担いで届けるものだ!!

 

精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が

焼け野っ原なんかで

あってたまるものか!!

 

時が経てば

焼け野っ原には

嫌でもまたあっという間に草がはえ

 

一面の緑になる

 

それを一緒に見るんだよ!!

 

以上 169手を持ちまして

先手 柳原棋匠の勝ち

「永世棋匠」獲得となります

 

「たすき」ってのは「期待」だ

火だるまになる恐怖からも重く

逃げ出せぬように縛りつけてくれていた

 

この「重さ」のおかげで

ここまで逃げずにこれたとも言えるのか

 

 

 

人生で大切なことは漫画から教えられる。

 

生き様もそれぞれ。