学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

【全11回】ウイスキーの小ネタ7「ウイスキーのカクテル」

ウイスキーの小ネタ7はカクテルについて
 
ウイスキーはそのままで飲んだほうが美味しいのでカクテルの種類は少ないですが、私の好きなドランブイというウイスキーベースのリキュールを使ったカクテルをいくつか紹介します。
 
 
ドランブイは、モルト・ウィスキーをベースに作られる、リキュールの1種で、アルコール度数は40度、エキス分は35%。モルト・ウィスキー発祥の地とも言われるハイランド地方の言葉であるゲール語の「飲む(dram)」と「満足な(buidheach)」を合成して「Drambuie」としたもので、「満足できる酒」「満足すべき飲み物」といった意味があります。
 
1745年に、スコットランド、ステュアート王家のチャールズ・エドワード・ステュアートが王位継承権を争う戦に大敗し、スコットランドのスカイ島に逃走しました。その際、護衛してくれた戦士に、褒美として王家秘伝の酒の製法を授けました。これがドランブイの起源です。
 
ドランブイのラベルにはいまも"Prince Charles Edward's Liqueur"と書かれています。
 
そのプリンス・チャールズ(Prince Charles)の名を冠したカクテルの作り方は、ドランブイ=30ml、ブランデー=30ml、レモン・ジュース=30mlをシェークし、カクテルグラス(容量120ml程度)に注ぎ、グラスにレモン・スライスを飾るというものです。
 
私がよく飲むカクテルは、ラスティ・ネイルです。氷を入れたロックグラスに、スコッチ・ウイスキードランブイの順に注ぎ、ステアするというもので、スコッチ・ウイスキードランブイを1~3:1の割合で注ぎます。度数の強い甘い酒なので飲みすぎ注意ですが、スコッチ・ウイスキーの銘柄を変えればいろいろなフレーバーを楽しめます。
 
その他、お湯割りにしたホット・ドラム、それにレモン果汁を足したフォークランド・アイランド・ウォーマーといったホットカクテルもあります。これからの寒い季節にぴったりです。私はこれを飲むと一発で風邪が治ります。
 
薬としてのウイスキーカクテルを是非お試しください。