学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

デジタルをアナログに変換する未来

今宵はこちらのイベントに参加しました。

クラフトテックで新しい伝統工芸の未来を考える#1

https://crafttech-japan.peatix.com/

 

みなさんの話を聞きながら、デジタルの未来について考えてしまいました。

 

私は理系で、工学部で、電子工学科だったので、A/D(アナログ/デジタル)変換やD/A(デジタル/アナログ)変換はポピュラーに触れてきました。

 

会社でも入社して10年はエンジニアとして過ごし、A/D、D/Aコンバーターについて実務上もずっと悩まされてきました。

 

音楽でいえば、

アナログはレコード

デジタルはCD(それ以降のデジタル音源)

です。

CDが出始めの頃はレコードに比べ、音域が制限されているので、表現の幅が狭い等の感想が聞かれました。

実際、アナログの音源からCDへ変換する際に、損なわれる部分があります。

アナログは滑らかな曲線に対し、デジタルは階段上の変化しかできません。

デジタルは0と1の2進法の世界なのです。

デジタルはすっきりし、アナログは無駄を含むのです。

なので、アナログはノイズも多く含みます。

 

映像の世界ではデジタルリマスター版ってありますよね。

あれは昔のアナログで撮ったものや、デジタルの質が悪かったもののノイズを除去し、コマの間を補完することでキレイに見える処理をしています。

 

デジタルは高度な処理を高速にできます。

アナログは時間はかかるけど「味がある」仕上がりになります。

 

どちらもメリット・デメリットがあると思います。

 

アナログをデジタルにする動きはありますが、

デジタルをアナログにする事例は見かけません。

 

でも、1000年後も残るのは今のところアナログだと思います。

縄文土器しかり石仏や法隆寺などの木造建築しかり。

デジタルは出現して半世紀くらいしか経っていないので、1000年後も残るか不明です。

もちろん技術が進化すれば残っていくのかもしれませんが。

 

デジタルをアナログに残していく方法って、いろいろ考えられそうだなと思いました。

実際に「新しい伝統工芸」を考えている方々に聞いてみたいと思いました。