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ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

ジャパニーズウイスキー蒸溜所を巡る旅vol.1 ガイアフロー静岡蒸溜所

休暇をとってジャパニーズウイスキー蒸溜所を巡る旅をしている。

1つ目の蒸溜所はガイアフロー静岡蒸溜所

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静岡駅からバスで1時間

 

山奥にぽつんとある

 

スリッパに履き替え2Fに上がる。試飲コーナーで見学開始時間まで待たされる。

ガラス越しにポットスチルが見える

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初溜が薪の直火焚きで再溜がスチーム式

どちらもフォーサイス社製

 

その向かいに2基

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奥が軽井沢蒸溜所から引き取ったもの

手前はジン用だが現在はまだ稼働していない

 

見学は発酵槽から

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オレゴンパインが4槽


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杉桶が6槽

ウイスキー用に杉の木桶を使うのは世界初らしい


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桶の下を覗く

 

階段を上がって上から見る
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原料のモルトの貯蔵庫とモルトミル

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覗き窓からモルトが見える
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モルトミルは軽井沢蒸溜所から引き取ったものを再利用
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ハスク、グリッツ、フラワー

30:60:10の比率でミルする
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糖化槽
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反対側に回って階段を降りたところに覗き窓がある。下からハスク、グリッツ、フラワーの層となり、麦汁を濾過する
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濾過された麦汁の透明度をみる管がある。光をあてて確認する
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再び発酵槽へ

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ディスティラリーイースト(乾燥)を麦汁に入れると発酵する
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発酵最盛期はCO2がたくさん出て泡がもこもこ
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発酵後期は酵母が死滅して乳酸菌が活発になる。ヨーグルトのような香りがする
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ポットスチルへ移動

薪を焚べる扉

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薪がたくさん。1日にこのケース1.5個分を焚べるらしい。

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竈門の中は薪がたくさん燃えてる
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軽井沢蒸溜所から引き取ったポットスチル
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まだ使ってないジン用のポットスチル
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蒸溜所の前の池は製造工程で出る温水(40度)を冷やすためのもの。防火用水も兼ねてるらしい。
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熟成庫
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プライベートカスクもたくさん
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通常、2〜3%のエンジェルズシェアがここでは5%以上とのこと。温度管理せず、天窓も設けているから。

夏は30度、冬は氷点下いかない気温。
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有料試飲コーナーに戻って見学終了

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静岡蒸溜所のオフィシャル3シリーズを飲み比べる
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Kは軽井沢蒸溜所のポットスチルで蒸留したもの、Wは薪直火焚きポットスチルで蒸留したもの、Sは両者をブレンドしたもの。どれもフルーティでエレガントな仕上がり。長熟じゃないのにこの香りはすごい。

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カスクサンプルの試飲もできる。ピーテッドな2種を飲んでみる。
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それほどピートは効いてない。優しい仕上がり。
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小さいけれど特徴的な蒸溜所だった。これからが楽しみだ。