学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

ハイキングスライディング

毎月行ってる琵琶湖

今回は気になってたハイキングをしてみようと軽い気持ちで行ってみた。

 

服装はいつもトレイルランで使っているシューズとひざ下からくるぶしまでのレッグカバー、短パンにTシャツ、その上に薄手の長袖パーカー、リュックにランキャップという装備。

 

登山口のイン谷口に車を停め、神璽の滝ルートで北比良峠を目指す。

北比良峠(神璽ノ滝ルート) - 2020年03月29日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

 

小川の流れが豊富である。雪解け水だからか。

水域、木、自然の画像のようです

 

最初の分岐点。神璽の滝だから左か。

写真の説明はありません。

この辺りまでは傾斜もゆるく快適にハイキングできる。

 

滝に寄り道する。

自然、木の画像のようです

やや傾斜がきつい坂を下ること10分くらい。

 

神璽の滝に着く。かなり迫力ある。滝つぼ近くまで行ってマイナスイオン的な飛沫を浴びリフレッシュする。

滝、木、自然の画像のようです

 

道に迷いそうなところには赤いスプレーで目印がしてある。

自然、木の画像のようです

 

だいたい川を渡るところには赤い印がある。

しかし渡った先には一向に目印が見当たらない。

ガレ場な斜面を登る。

自然、木の画像のようです

どんどん傾斜がきつくなる。

全体的に花崗岩なので岩がもろく崩れやすい。

登っている途中で拳大の岩が何度も落石する。

下に人がいたら「落(らーっく)!」て叫ばないといけないことは漫画・岳を読んで学んだ。

100mほど登っただろうか。

岩場がようやく終わり土砂ゾーンに入る。

岩場より登りにくい。

これは無理かもと何度も思いながら丈夫そうな枝を何とか掴み、よじ登る。

さらに何度か「死ぬかも」と思いながら登る。

やがて巨岩が立ちふさがる。

プロのロッククライマーじゃないと登れないレベルだなと諦める。

ここでようやく、やっぱり道を間違えたんだなと気づく。今さら絶望しながら。

 

来た道を変えるのは岩場だらけで無理そうだ。

山、自然、木の画像のようです

 

横に移動しつつ、降りれそうなポイントを探す。

木々が生い茂る隙間から、ここなら比較的大丈夫そうなところを見つける。

斜度はきついが、大きな岩は少なく、砂利や砂が多めだ。

大きな枝を掴んだままで身体を徐々に下へ降ろし、十分に足を接地させ、斜面に身をあずけ、枝から手を放す。

砂利場の天然の滑り台を体感で30mほど一気に滑り落ちる。

シューズと両手をブレーキにしながら。

滑り落ちながら「Tシャツは短パンの中に入れておけば良かったな」と後悔するほどに背中が痛い。

両腕でしっかりガードして頭は打たないように気をつけた。

斜度がゆるくなったので、よろよろと立ち上がり、恐る恐る下山していく。

途中で右手の薬指から出血していることに気づく。かなり深く切っている模様。

滑落中に小石で切ったのだろう。

 

ゆっくりゆっくり下り、ようやく小川に着く。

小川で上着の泥を洗い落とし、右手の切り傷も洗い流して確認する。

久しぶりに引くくらい切れている。

血が止まらないので持ってた手ぬぐいで応急処置をし、下山を続ける。

 

ようやく登山ルートに戻ってきた。

自然、木の画像のようです

そこからは来た道を帰るだけなのですごく早く感じた。

 

車に到着し、コンビニで絆創膏と消毒液を買い、琵琶湖に飛び込んで身体についた砂を落とす。

 

右手薬指の傷を見る。やはりものすごく深く切っている。

とりあえず買ってきた絆創膏を貼る。

右腕前腕部の擦過傷も大きかったので絆創膏を3つ貼る。

背中やお尻も痛いけど、見えないので気にしないでおく。

着替えたら短パンがビリビリに破れていた。パーカやレッグカバーにも穴が開いていた。もう少し厚手の装備だったら擦過傷は減ったのだろう。

 

ひとまず状態は落ち着いたし、日曜日だったので病院は明日行こうと思い、帰宅する。

 

家で右手薬指はキズパワーパッドに貼りかえる。

だんだん腫れてきて痛くて眠れなかった。

もしかしたら骨折しているのかもしれない。

人生初の骨折なのか?とちょっとだけワクワクしてしまった。

 

翌日の朝イチに病院へ。

看護師さんに促されるまま絆創膏をはがし、水洗いをして先生に診てもらう。

「縫わなくても大丈夫そうですね。念のためレントゲンも撮りましょうか」

縫わなくてもいいんだ!と驚いた。関節部分だけど骨が見えるほど切れてたのに。

看護師さんがキズパワーパッドの大きい版を右手薬指、右前腕、左手の擦過傷に貼ってくれた。その上から透明な防水シートを貼ってくれた。本当はお尻や背中の傷も痛かったのだけど恥ずかしくて言い出せなかった。

 

その後、レントゲンを撮ってもらった。

結果は骨折していなかった。両手ともまったくきれいな骨をしていた。

 

「いま貼っているのはキズパワーパッドと同じものです。ずっと貼りっぱなしのほうが治りが早いですよ」

と先生に言われた。

 

指の腫れと痛みは雑菌が入ったからだそうで、抗生物質と痛み止めを処方してもらい帰ってすぐに飲んだ。

 

薬が効いて徐々に痛みは引き、それほど支障なく生活できるようになった。

 

写真の説明はありません。

 

キズパワーパッドってすごいんだなぁと実感している。

特にひどかった右手薬指の切り傷と右前腕の擦過傷はキズパワーパッド湿潤療法によりキズ口の体液がどんどん出てくるのを保持している。

私のキズ口は潤いまくっている。

ドラゴンボールのナメック星編で悟空が入っていた療養カプセルのようだ。

時間をかけて治ってくれ。

そして超復活してくれ。

 

今回の失敗から学んだことは多い。

・道を間違えたと思ったらすぐに引き返す。

・ハイキングを舐めてはいけない。

・装備はちゃんとしないといけない。

・軍手をザイルは持って行った方がよい。特に今回のケースでは。

キズパワーパッドを貼るときは消毒液を使ってはいけない。水で洗い流すだけでいい。

 

生きて還れてよかった。