学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

【TED】なぜ私たちは笑うのか

ソフィー・スコット

Why we laugh? なぜ私たちは笑うのか?

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私たちが誰かといて笑うのは本当に冗談が面白いからではない。 「理解してますよ」と 笑いによって示している。相手に賛同していて同じグループの一員だよと相手への好意を示すために笑っている。

 

笑いには2種類ある。

 

意図しない発声の方が、意図的な発声よりも原始的である。

 

本物の笑いは意図しない発生で、愛想笑いは意図的な発生である。

 

人は本物の笑いと愛想笑いを聞き分けることができる。

その能力は成長とともに発達し、アラフォーでピークを迎える。

 

愛想笑いを聞くと「他者が何を考えているか」 を考える。

なぜ笑っているのかを知ろうとする。

笑いには常に意味があり、常に状況をふまえて それを理解しようとする。

その人たちがなぜ笑っているのか知りたくなる。

 

他の人と笑っている時には、とても古い進化システムにアクセスしている。そのシステムは哺乳類が他者との絆を形成・維持し、感情をしっかり調整し快適に過ごすために進化させてきたもの。これは人間だけのものではない。それは古い起源をもつ行動で感情を調整し、より快い気分になるのを助けてくれる。

 

たしかに、会議でも笑いが起きるものはストレスが少なく、他の人に親しみを感じる。

 

家庭においても「飯炊きジジィ」と娘からからかわれている方が和む。

時には道化を演じるのも良いだろう。

 

 

 

【TED】 デボラ・ゴードンのアリにかける情熱

Deborah Gordon "Digs Ants"

 砂まみれのショベルカーと日本製ペイントマーカー、そして数人の学生を従えて、デボラ・ゴードンがアリゾナ砂漠のアリコロニーを掘り起こし、アリの複雑な世界を探究する。

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組織がいかに作用するのか?

 

この問いを探求するためにアリのコロニーについての研究成果を報告。

 

コロニーは最初、羽のある処女女王アリと雄アリからスタートする。
雄アリは交尾した後、全て死ぬ。


交尾した女王アリは別の場所へ飛び、羽を落とし、穴を掘って中に入り、産卵を始める。
女王アリは交尾の際に蓄えた精子を使って産卵を続け、約15~20年生きる。


卵が孵って幼虫になると女王アリは蓄えてある脂肪を吐き出して幼虫を育てる。
育ったアリは地上へ上がり、食べ物を得て巣を広げる。
女王アリは2度と地上に上がらない。

 

最初は女王アリだけで、働きアリ0匹から始まり、5年ほどで1万匹くらいまで増加する。
その後は15~20歳になった女王アリが死ぬまでアリの数は変化しない。

 

アリの数が安定すると再び処女女王アリと雄アリが飛び立ち、新たなコロニーを形成する。

 

働きアリは大きく4種に分けられる。
・外で食糧を調達する食糧アリ
・食糧アリのために安全な場所を探索する偵察アリ
・巣の住環境を整える整備アリ
・巣の周りのごみに縄張り物質をつけ縄張りを広げるごみアリ

 

そしてどのコロニーにもアリの約半分は何もしていない怠け者のアリがいる。補欠選手と考えてもよい。

 

若いアリは整備アリとして巣の中で働き、やがて補欠組に入り、最後に外で働くアリとなる。
一度外で働きだすと地中には戻らない。

 

それぞれのアリの役割は臨機応変に切り替わることもある。
余分な食糧を置くと、ごみアリはごみ収集を止め、食糧調達に行き食糧アリと化す。
整備アリも偵察アリも食糧アリになる。
また、障害を作ることで通常よりも偵察が必要なら、整備アリは偵察アリに替わる。
しかし、整備の仕事を増やしても整備アリに戻るアリはおらず、巣の中から整備アリを召集しなくてはいけない。
巣の中のアリからスタートして、食糧探しがゴールとなる。

 

役割の切り替えは匂いで行っている。
アリは触覚で匂いを判別している。
同じ役割のアリは同じ匂いがする傾向にある。
外にいる時間が長くなるほど体の表面の油の組成が変わるので仕事によって体の匂いが異なる。

 

巣の中のアリはどれもすれ違って行くアリを感知し、他のアリと接触している。この関わり合いのパターンでアリが外に戻るかどうか、そして外でどの仕事をするのかを決める。どのアリも巣の中に戻ると他のアリと接触している。巣の入り口のすぐ中で待っていたアリは入ってくるアリと接触して外に出かけるか決めるのである。

 

このシステムの面白いのは、可変的で混沌としていることである。
アリは外に出て仕事をするため、アリが戻ってくる割合はアリに起きている状況次第である。
偶然の接触から完璧な状態が生まれるのではないが、うまく働いている。
アリは数百万年も生きてきた生物であり、南極大陸をのぞき至る所で生息している。

 

アリの役割交代はコロニーの大きさと密接に関係している。
小さいコロニーだとそれほど食糧アリに会うチャンスがないので、交代が少ない。
コロニーが成長するにつれて異なる行動が生み出される。

 

組織がいかに作用するのか?

アリのコロニーの変化、役割の替わり方を見ると、人の組織にも似たようなことが言えるかもしれない。

 

大企業は安定してくると新たな女王アリと雄アリを飛ばして新たな企業を作るべきだろう。

若いうちは家の近くで働かせ、ベテランになれば遠くへ旅立たせるほうが良いだろう。

 

 

【TED】障害こそが人をクリエイティブにする

キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」誕生エピソードから始まるトーク

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「新しいピアノを用意しなければ キースは演奏できない」

 

17歳のドイツ人少女がケルンオペラハウスで用意したピアノには問題があった。

 

高音域は耳障りで音量も小さく、ハンマーフェルトが擦り切れていた。黒鍵はひっかかるし、白鍵の音は外れていてペダルは使い物にならず、ピアノ自体も小さすぎた。

 

帰ろうと車に乗り込んだキース・ジャレット

雨の中ずぶ濡れになりながら懇願する少女

 

少女のために演奏することを決めたジャレット

youtu.be

 

ジャレットは高音域を避けて、中音域だけを使いながら心地よい音で奏でた。
さらにピアノの音量不足を補うため、低音にうなるような反復楽句をアレンジした。
また、椅子から立ち上がり体をツイストさせて、叩きつけるように演奏することで最後列の観客まで聞こえるよう、最善をつくした。

 

キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」は僕の中で最も好きなジャズの一つだ。

とにかくリラックスしてウイスキーを飲みたい時によく聴いている。

そんな楽曲の隠れたエピソードを知ることができて、ますます好きになってしまう。

 

 

トークはその後、いくつかの心理学的事例をとりあげ、最後にロックンロールで締める。

デヴィット・ボウイやU2のプロデューサーとしても知られるブライアン・イーノはロックバンドを更に良くするために、あることをした。

 

邪魔をし、アルバム制作を混乱させる。

 

ブライアン・イーノがしていることは先日観たボヘミアン・ラプソディでクイーンのメンバーがしてきたことと同じだと思った。

scotchhayama.hatenablog.com

 

映画の中で、クイーンの楽曲はフレディ1人で作ったのではなく、メンバーがアイデアを出し合い、わがままを言い合い、時に喧嘩しながら作っていった。

フレディがソロ活動に専念していた時は、そのような障害がなく、曲もヒットしなかった。

 

人々を感動させ熱狂させる音楽は、さまざまな障害を経て出来上がるのだなぁ、とラストの21分のライブを体感してあらためて分かった。

 

 

 

ボヘミアンラプソディは映画館で観るべき!

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観てきました!

 

いいよねー!

 

バンドいいよねー!

 

ライブいいよねー!

 

クイーンいいよねー!

 

魂に響くラスト21分ー。

俺たちは永遠になる。

 

まさにその通り!

 

1800円で観れるなんて最高だよ!

 

何度でも観たいよ!

 

一緒に熱唱したいよ!

死ぬ夢を見た

老衰や病気のような自然死だったように思う。

 

夢の中では記憶があいまいだが、ゆっくりと死につつあることだけは分かる。

 

やがて死に至る。

 

徐々に視界が暗くなり、真っ暗闇になった瞬間、自分が死んだということを理解する。

 

しかし、死後も意識はあり、だんだんと薄れてはいくものの、意識は残り続けている。

 

そんな感じだった。

 

もし死後の世界があるとしたら、きっと意識が散逸し、分子レベルでばらばらになりながらも、自分という意識は確かに残っている気がする。

それは他者の意識と混ざり合い、多数の意識と混在しながら、再び形あるものとして立ち現れる。

 

そうであるならば、僕はラフロイグ10年になりたい。