学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

虎ひしぎとリーダーの役割の共通性

甲野善紀先生の術理で虎ひしぎというのがある

 

手の親指を人差し指より内側に入れて、人差し指を親指側に伸ばす。

 

親指を手の内側にねじ込みながら、肘は開かず、ねじりに抗うようにする。

 

そうすると、小手先が死んで、肘から上の体全体を使うことができる。

 

大きな段差の上り下りや重い荷物を運ぶ時に余計な力を使わずに効率よく体を使うことができる。

 

僕はトレイルランや100kmウルトラマラソンの時に応用して、ずいぶん楽に走れるようになった。

 

手は器用だから、何でも手だけで解決しようとする。

 

ボールが飛んできたら、とっさに手が出る。

 

組織では、リーダーの役割が重要になる。

 

リーダーは優秀な人がなることが多い。

 

ただ単に、頭が良くて仕事が出来る人をリーダーにしてしまった場合、いわゆるプレイイングマネジャーと呼ばれる人が出来上がってしまう。

器用なので何でも出来る。何でも自分だけで解決しようとする。

 

そうすると、リーダー以外の人たちは、することが無くなり、成長しなくなる。

 

一方で、リーダーが型を決めて、方向性を決めて、ビジョンを仲間に伝えて、何もしないと決めたら、他の人たちが力を合わせて頑張る。

 

自分一人では出来ないことでも、仲間と協力して、大きな成果を出す。

それは優秀なリーダーが一人で実現できることよりも、遥かに大きな成果だ。

 

だから、僕は仕事における「虎ひしぎ」を身につけようと思う。

おっさんレンタルの契約を終えて

先日、最後の依頼を完了した。

 

1年契約で更新をしなかったので、もう依頼は来ないはず。

 

1年間おっさんレンタルのおっさんになってみて、感じたことを書き残す。

 

依頼件数は全部で6件。

そのうち実施したのは4件。

1件は先方からの連絡がなく消滅。

1件は京都旅行に行くのでオススメのバーに一緒に行ってくれという内容で、僕の都合が悪くて、バーを紹介するだけでお会いすることはなかった。

 

最初に実行した依頼はサプライズバースデーのプレゼンターだった。

鴨川を依頼者と一緒に歩いてきたターゲットにいきなり花束を渡すというものだった。

花束を渡した後は何も言わずに駆け去るというものだった。

女子3人でサプライズバースデーを回しているようだった。

仲良し3人組だった。

少しだけ、他人の幸せに関われて、嬉しかった。

 

 

二度目の依頼は半年後くらい経ってから。

ウイスキーの話を聞きたいということだった。

スカイプでお話をした。

相手は女性だった。

他のおっさんもレンタルをしたことがある常連さんだった。

ハイボールの作り方を教えた。

スカイプだったこともあり、うまく伝わったか微妙だった。

 

 

三度目は入社二年目の悩みを聞いてあげるという依頼だった。

小川珈琲のカウンター席で隣に座って1時間ほど話した。

それなりに悩みが解決できたらしく、感謝された。

僕もうまく話を聴いて、自分の体験をベースにアドバイスできたと思う。

自分の会社の後輩じゃないから、客観的に見れるのだろう。

 

最後の依頼は女子大生だった。就活の悩みを聞いてほしいというものだった。

日程調整に時間がかかり、当日、先方の都合で急遽場所を変えることになり、電源のあるカフェを探してウロウロした。

ようやく駅前のプロントに落ち着き、話を聴いた。

しかし、就活は内定をもらったので、もう悩んでないということで、ビジコンのアイデアのレビューをすることになった。

僕はいま企画の仕事をしているので、その経験を踏まえたアドバイスをした。

しかし、いまいち伝わってない感じだった。

多分、経験の差で、言葉の定義なんかに違いがあったのかもしれない。

20歳近く年下の、事業経験のない女の子に、分かる言葉を探すのは難しいと思った。

まぁ、でも、それなりに喜んでもらえた。

 

 

おっさんレンタルをやってみて、

分かったことがある。

 

それは、僕がおっさんであるということだった。

 

おっさんは女子じゃない。

おっさんは入社二年目じゃない。

おっさんは女子大生じゃない。

 

おっさんはおっさんなのだ。

 

おっさんにもいろいろなおっさんがいる。

 

おっさん一人一人、違う。

 

僕は僕というおっさんなのだ。

 

それは紛れもない事実なのだ。

 

それを受け入れて、受け止めて、おっさんとして生きていく。

 

これからはただのおっさんとして。

ウイスキー好きのおっさんとして。

ウイスキーマエストロとして。

ラフロイグとして。

 

僕にしか出来ないことを突き詰めていきたい。

祇園祭の宵々宵山と宵山に行ったら人の多さが凄かった件

僕は人混みが嫌いである。

 

満員電車は大っ嫌い。

 

東京や大阪や京都の改札付近の混雑が大っ嫌い。

 

でも、祇園祭は別。

 

会社で鶏鉾のボランティアを長年やってることもあり、一昨年と昨年は鉾引きもした。 

 

その前はちまき売りのお手伝いもした。

 

今年は京都支部が14日にちまき売りの担当ということで、会社帰りに行ってみた。

 

四条駅を出ると函谷鉾が見える。

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宵々宵山で、出店はまだ無かったけど結構な人混みだった。

 

ちょっとずつ進み、角を曲がると鶏鉾だ。

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とりあえず、ボランティアやってる社員に挨拶をして、今年のちまきを買った。

 

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ついでに人気の長刀鉾で手ぬぐいを買った。

 

翌日の宵山は京都駅の祇園祭コーナーで山鉾のミニチュアや各山鉾町で売ってるちまきや手ぬぐいを眺めた。

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事前にここでチェックしてから好みの山鉾に行けばいいんだなと、今更ながら気づいた。

来年はそうしよう。

 

宵山は3時頃でも人手が凄かった。

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昼間は鉾の全体像が見えてよい。

 

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函谷鉾。

 

 

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鶏鉾。

 

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祇園祭クリーンキャンペーンのメンバーは至る所で活躍してた。

 

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楽天山。

 

楽天山にあるNINJA DOJOのイベントが終わってから外に出ると、すげー人だった。

前に進むのが時間かかる。

 

博多の焼き鳥の屋台があったので、豚バラ塩と鳥皮タレを頼む。2本で900円だったけど、一串の量が多くて食べ応えがあった。

 

焼き鳥を食べながら、ゆっくり進む。

 

四条通りに出ると、一方通行になってた。

 

函谷鉾の終点くらいで折り返す。

 

四条烏丸に近づけば近づくほど人が増える。

 

日本人も日本人以外も、雑多にいる。

 

宵山は混雑とセットであるイベントなんだな。

人のうねりを感じるイベントなんだな。

 

 

 

 

甲野善紀先生に体を学ぶ!!!

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憧れの存在だった甲野善紀先生が目の前にいる。それだけでもテンションが上がるのに、

 

実際に術理を体感すると、さらにその凄さがわかる。

 

ランニングで疲れないコツを教えてもらった。

 

デスクワークで疲れない方法を教えてもらった。

 

胃炎を治してもらった。すこぶる調子が良くなった。

 

体を究めるのは楽しい。

京都のイタリアン河村食堂でオーストラリア人のおっちゃんにワインを奢ってもらったよ!

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今出川の住宅地にひっそりとある河村食堂。

 

イタリアン食堂だ。

 

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細い路地を通って店に入る。

 

カウンターは5席ほど、奥にテーブルが2席の小さな店だった。

 

ワインを頼むとタパスがついてきた。

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レバーパテとポテトパテのカナッペと生ハムとサラダ。

 

レバーパテが美味かった。

 

赤ワインなのでボロネーゼを頼んだ。

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生パスタでしっかりめの麺にミートソースがよく絡む。

 

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バゲットにもソースをつけて食べる。美味い!

 

隣では店主の子供がアイス食べてた。

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2歳くらいかな。かわいい。

 

 

僕が来店した時はお客さんが僕一人だったけど、家族連れが一組奥のテーブルにつき、そして白人の初老の男性が一人で来店して僕の右隣に座った。

 

左には店主の子供、真ん中に僕、右に白人男性とそれぞれ一席空けて座っている。

 

白人男性は日本語がほとんど話せないらしく、メニューを英語で聞いていた。

 

店の奥さんは英語が話せないらしく、奥のテーブルの家族に「英語話せます?」と助けを求めていた。

 

「僕、英語話せますよ」と言って、白人男性と話すことにした。

 

まず、メニューの解説。

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What's this?

白人男性がメニューを指指す。

 

チキン、ポーク、パスタなど解説していく。

タリアテッレやリングイネは発音が分からなかったのでGoogleで「タリアテッレ 英語」で検索してスペルを見せた。

 

何とかメニューを説明していると、僕の前に赤ワインが置かれた。

 

「お前は親切だから、俺の奢りだ」

おっちゃんに英語でそう言われた。

 

「マジか!ありがとう」

僕は英語で答えた。

 

本当は、もう会計を済ませて店を出たかったのだけど、、

 

赤ワインを飲み干すまで、おっちゃんと話した。

 

「どっから来たん?」

 

「俺はカナダに30年、オーストラリアに30年過ごしてたんだ。観光で日本に来たのさ」

 

「ふーん。日本はどこ回った?」

 

「東京、横浜、静岡、そして昨日京都に来たぜ」

 

「へー」

 

「この辺の家はいくらするんや?」

 

唐突に家の値段を聞かれて、僕は戸惑いながらも女将さんに家の値段を聞いて、それをおっちゃんに伝えた。

 

「だいたい戸建で5千万円くらいやって」

 

「そうか。オーストラリアはな、家賃が高いんや。日本の1.5倍はするで。びっくりやろ」

 

「そうなんやー」

 

「オーストラリアはな、経済的にやばいねん。昔は鉱業が盛んやったけど、今は中国に押されてあかんねん。中国がオーストラリアの鉱床を安く買いたたきよるしな。オーストラリア政府はアホや!」

 

おっちゃんは鉱業やってたんやと思う。えらい怒ってはった。

 

「そうなんやー」

 

「日本はええなー。経済的に豊かやし、自然も豊富や」

 

「京都はどの辺回ったん?」

 

「寺やね。あと二条城。あそこは良かったわ〜」

 

「好きな日本食は何?」

 

「寿司やな!美味いわ〜」

 

「明日は何するん?」

 

「大阪に行くんや」

 

大阪城もええよ」

 

「そうやな!楽しみや」

 

「あと、食べ物が安くてうまいで」

 

「なんでや?」

 

「うーん。うまく説明できんけど、とにかくたこ焼きとお好み焼きは安くてうまいで」

 

「そうかー。ほな食べてみるわ」

 

「ほんじゃ、行くわ。楽しんでやー」

 

そう言って、僕は会計を済ませ店を出た。

 

最近話してなかったけど、意外に英語喋れた。

なんかちょっと嬉しかった。