学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

京都文化博物館「ターナー 風景の詩」各章で気に入った絵画たち。

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京都文化博物館は地下鉄・烏丸御池から徒歩5分ほどのところにある。

www.bunpaku.or.jp

 

別館から入ると、前田珈琲店がある。

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ターナー展 限定販売のスコーンも売っているらしい。

内装は天井が高く、置いてる小物や生け花など素敵で気持ち良い。

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小腹が空いていたのでモーニングセットを頼む。730円。

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タマゴとハムとトマトとレタスのサンドにキャベツの千切り、ポテトサラダ。

ドレッシングはゴマと野菜の2種類を楽しめる。

 

コーヒーは濃いめ。

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厚手のカップに入っているので冷めにくい。ミルクと砂糖を一杯入れるとちょうど良い味に。

 

 

しばしターナーに想いを馳せながら、まどろむ。

 

 

 

本館に移り、チケットを購入。大人は1500円。

 

エレベーターで4階まで上がる。

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第1章 地誌的風景

 

「ソマーヒル、トンブリッジ」が気に入った。

 

ターナーは風景だけじゃなく、人や動物をよく描く。

この作品も手前の水辺に鳥たち、奥の草原に牛の群れがいる。

よく見れば、水辺を飛び立つ小さな鳥も躍動感がある。

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ポストカード(150円)と額(335円)も買ったのでいつでも眺められる。

 

 

 

 

第2章 海景ー海洋国家に生きて

 

「嵐の近づく風景」が良かった。

www.google.com


嵐を予感させる黒い雲、その色を映す海、波の白、揺れる船、翻弄される人々。

光と影の対比が静かで力強い。

 

 

 

第3章 イタリアー古代への憧れ

 

「テルニの滝」がいい。

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ターナー展ー京都文化博物館(2/17-4/15) | 《本の出張買取》京都・全適堂 店主ブログ

滝の水しぶきの様子が伝わる。

手前の岩を渡るヤギたちがかわいい。

 

 

第4章 山岳ーあらたな景観美をさがして

 

ローレライ、ドイツ」

船を沈める伝説のローレライ

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https://twitter.com/turner_kitakyu/status/950499234721161217

 

ローレライという名は小説「終戦のローレライ」で初めて知った。敵船を沈める潜水艦の名が「ローレライ」だった。

 

ターナーの絵ではライン川から突き出た巨岩・ローレライの陰影が畏れを強調している。

 

 

第5章 ターナーの版画作品

 

ターナーは銅版画にも力を入れていることを知った。

銅版画にはエッチング、ライン・エングレーヴィング、メゾティントといった手法があることを知った。

銅版画は精密で、2色しか無いのに、2色しか無いが故に、陰影がよく表現される。

 

ストーンヘンジ、ウィルトシャー」は水彩画では雷がうっすらと見える感じなのに対して、銅版画になると稲妻のビカビカした様子がよく分かる。

 

雷に打たれて倒れた羊飼いと羊たち。ストーンヘンジとの対比。

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http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/turner/

 

静かだけど音が聞こえる。光と影。それがターナーなのだなぁと感じた。

京都御所の猫スポットで出会ったハチ割れ鼻ダレ猫

今週のお題「ねこ」

 

2月22日

にゃんにゃんにゃん

猫の日

 

の次の日に京都御所に行った。

 

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京都御所はノラ猫が多い。

 

よく見かけるスポットは宗像神社。

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樹齢600年といわれる京都御苑内最長老の楠の巨木ってたぶんこれ。

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境内には猫がいなかったけど、外にいた。

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木陰で気持ち良さそう。

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ハチ割れ。かわいい。

どこまで近づけるか?

 

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鼻の横も黒い。”鼻だれ”というらしい。

 

もう少し近づくと、逃げ出すかと思ったら、後ろを向いて伸びをした。

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また座りなおし、落ち着く。

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目の色は黄色。首の下も黒いワンポイント。かわいいなー。

 

 

お昼寝じゃましてごめんねー。

また会いましょう。

 

オムロン竹林一さんが語る共創ビジネスのデザイン

グロービス経営大学院 大阪校にて特別セミナー

「共創ビジネスをデザインする~オープン・イノベーション、IoTを活用し、いかに未来を創造するか~」

を聴いてきた。

 

講師はオムロンの竹林一さん。

プロフィールなどはこちらの記事が最新版。

industry-co-creation.com

 

ICC KYOTO 2016の時もそうだったけど、竹林さんにはいくつかのネタがある。

 

ネタ①:大声

ヘルスケアの会社の社長をやってたんで、元気がなくっちゃ会社のブランドを潰しちゃう。

 

ネタ②:しーさん

名刺を見た女性に「伸ばすんですか?」と問われ、「竹林一(たけばやし~)」と勘違いされたというエピソード。それから「しーさん」というあだ名を使っている。

 

ネタ③:オムロンにとってのイノベーション

イノベーションは新しい仕組みや価値をつくること。技術だけじゃない。生産や人事、総務などあらゆるところでイノベーションが起こせる。

 

ネタ④:オムロンで一番すごいイノベーションだと思ったこと

管理職になって6年目に3ヵ月休みをもらえる制度。

6年目だとだいたい部長クラスになってる。普通は3ヵ月も職場を離れられない。

何のため?1つは「次世代の育成」自分がいなくても組織が回せると気づいてもらうため。

もう1つは「おまえは何のためにオムロンにいるのか?」を考える機会を与えるため。

 

ネタ⑤:竹林さんが3ヵ月の休みをとる時のこと

当時の上司だった副社長の滝川さんに「休んでいいですか?」と聞いた時、滝川さんは何と答えたか?

「おまえが会社来てるのか興味ない」(事業の結果に対して”ニギってる”からな)

 

ネタ⑥:竹林さんが3ヵ月休んで何をしたか?

「休みもらったから今から帰るわ」と奥さんに電話した後、東京から滋賀の草津まで歩いて帰った。初日の夜に奥さんから「何時に帰ってくんの?」と電話がかかってきたけど、いつ着くか分からん。結局、15泊16日かけて帰った。新幹線で帰ると1万数千円のところを歩いて帰ると40万かかった。その際、オムロン歩数計を持ち歩いて全国3位になった。1位と2位はどんだけすごいねん。

 

3ヵ月休んで歩きながら竹林さんが考えたことは、

「何のためにオムロンにいるのか?」

出した答えは、

「社会システムのアウトプットを求める(プロダクトじゃなく社会の仕組みも含めた価値を提供する)」ということと「エンジニアを元気づける(目を輝かせる)」ということ。

 

創業者・立石一真のことば「企業は利益を追求するもんや、それは人間が息をするのと同じや、そやけど人間は息をするために生きてるんか。ちがうやろ」

 

 

企業も狭い空間に閉じ込められたままでは窒息してしまう。

誰かが壁や天井に穴をあけて新たな風を呼び込む必要がある。それをするのがイノベーター。

 

価値と技術の2軸で分けたとき、価値も技術も高めることで価値創造ができる。これがイノベーション

 

最近よく聞くIoT

IoTは手段。それを使ってのビジネスイノベーションが起きている。UberAirBnBなど。

 

アメリカ発の考え方「CPS(サイバーフィジカルシステム)」はIT×別分野のこと。

それをドイツがうまく応用したのが「インダストリー4.0」

 

顧客満足の公式

CS=QCD × S

顧客満足は「もの(ハード、ソフト)」の品質Q コストC 納期Dとサービス含めた仕組みSを掛け合わせたもの。Sは儲かる仕組みとも言える。

QとDは下げたら怒られる。

Cは下げても怒られない。

結局、顧客満足CSはコストCと儲かる仕組みSのバランス。

儲かる仕組みSを考えるプロデューサやプロジェクトデザイナーが必要。

 

なぜ共創が必要?

ハッカソンやアイデアソンでは魅力的なビジネスは生まれない。

イノベーションはA社とB社の狭間で起こる。

 

オープン・イノベーション

日本は赤字になった会社がやり始めた。大阪ガスは2008年のオール電化で危機的状況に陥ったからオープン・イノベーションを始めた。

 

どこでイノベーションを起こすのか?

技術/サービス/仕組みの縦3マスと、斬新/画期的/破壊的の横3マスでプロットしてみる。それが会社の戦略となる。全体像が無いと、どこから攻めたらいいか分からない。

 

顧客関係3.0=Will・共創型・価値創造

(2.0=提案型・価値転換、1.0=受託型)

いかに1.0から脱却するか?

 

顧客関係3.0になるためには、

・TOP営業

・スター営業

・勉強会

・秘密結社

が有効。

 

TOP営業をかけるためのツールとして本を書く。

 いろんな企業のTOPに本を送ったら会って話を聞いてくれた。

 

お客さんとの勉強会から始まる関係も顧客関係3.0になりやすい。

 

秘密結社には、以下のようなものがある。

japan-romance.com

 

karaage.ne.jp

 

don.or.jp

 

そして「あけみくらぶ」

【最終回】秘密結社モデルで「うぇーいwww」から始めるべきオープン・イノベーション【K16-4B #6】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

最新で立ち上がろうとしている秘密結社には、「あけみくらぶ」というのもあって、これは夜明けの女性、つまり夜勤明けの看護師さんを応援するものです。

看護師さんって、夜勤が明けて、朝終わったらそのまま家に帰って寝るしかないので、ストレスも溜まり離職率も高くなっています。

彼女たちを応援する「あけみくらぶ」は何をするかというと、朝10時から旅行に行けるという、まず第一ステップですね。

そして日本の美人女将の会を束ねているところがあって、そこと鉄道会社がタイアップして、夜勤明けから旅行に行くプランを作り、その旅行は、まず老舗の旅館に泊まって寝るところから始まるんです。

(会場笑)

そして、起きてから新しいサービスが受けられるんですね。

これに誰が投資し始めているかというと、病院なんです。

いきなりITだソリューションだと言って、看護師さんを楽にするために昼間の世界からあれこれ持ち込んでも、効率を上げることに繋がるのかという話になってくるんですよね。

ヘルスケア時代にここを応援していて、まずは看護師さんに幸せになって頂こうと思っていました。

このモデルの面白いところは、Willが共通している点なのです。Willで先に握っておく。

 

Willを出すために出来ること「やりたいこと100連発」

www.nikkei.com

やりたいこと100連発。毎年の大晦日(おおみそか)に翌年にやりたいことをまとめて書き出す。私もまねして5~6年がたった。「7割は実現するよ」という説明はその通りだった。やらなくてはならないことのみを書くのではなく、自然と思いつくことをつづる。仕事のこと、家族のこと、友人のこと。 

 

Willは共感を生む。共感は他社・他者とのハレーションを無くしてくれる。

 

人財マネジメント”起承転結”モデル

”起承”人財はイノベーションが得意でコミュニティ的、「そもそも?」が好き。

”転結”人財はオペレーションが得意でカンパニー的、「なぜなぜ?」が好き。

イデアソン・ハッカソンには”起承”人財が集まるが、”転結”人財がいなければ事業にならない。

”承”は部長以上の仕事。デザインが大事。

”起”の人を活かす生態系をつくること。タニマチの存在が必要。

 

 

Q&Aの際に質問をした。

「デザインというキーワードが多く出てきた。マーケッターにもデザインが大事と認識してもらいたいが、いまいち重要性を感じてもらえない。どうしたらいいか?」

 

竹林さんの答えはこうだった。

「デザインはUIやUXだけじゃなく広義のデザインだと思います。ビジネスデザイン、アーキテクチャーと言い換えてもいいかもしれない。言い方を変えて相手に伝わるようにすればいいんじゃないか」

 

みんながワクワクできるような言葉選びが必要ということか。

「全体設計」「ビジネスモデル創出」「戦略構築」「コミュニケーションデザイン」「会議のデザイン」「お客さんとの関係性デザイン」

 

 

竹林さんの「これからの夢」は、

”承”の人財育成と近未来ビジネスの立ち上げ

オムロンだけじゃなく、日本中の企業で。オムロン+〇〇でビジネスつくりたい。

伴走者になりたい。

 

ラストメッセージは、

Willに人は集まる。

何を実現したいか?=生きる価値

 

 

帰り際、他の参加者から「面白かった~」という声が聞こえた。

「右足に感謝」京都マラソン2018を完走して翌日元気に出勤するまでの記録と考察

前日に羽生くんの滑りを見て勇気をもらった。

 

「とにかく右足が頑張ってくれた」 羽生結弦は、ケガから立ち直った「右足」に感謝を捧げた。

https://www.google.co.jp/amp/m.huffingtonpost.jp/amp/2018/02/17/hanyu-gold_a_23364075/

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僕も練習不足ではあるが、やれるだけのことはやろうと思った。

 

嬉しいことに、会社の応援団より給食セットをいただいた。

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スタート前、10km、20km、30km、ゴール後のサプリが用意してある。

 

京都マラソンでは前半20kmくらいまでは給食スポットがないのでこれは非常にありがたい。

 

僕は足が攣りやすいタイプで、エネルギー不足になるとすぐに攣る。早めの補給が絶対に必要なのだ。

 

それと、練習の仕上がりによって可能なペースが予想できる。

これまでの自己ベストは3時間半(サブ3.5)だが、その時は月間200km弱走ってて、10kmのタイム走は40分を切っていた。

今年はそれに比べたらはるかに練習量は劣る。月間100kmを超えた月がなく、10kmも50分を切れてない。

 

京都マラソンは5回目で、過去4回のタイムは4時間、3時間半、4時間、5時間と2回目をピークにだだ下がりである。

 

今年は気合入れ直して再びサブ3.5を狙うぞ!と意気込んでいたものの、10月の四万十ウルトラマラソン100km完走して以降は練習量がガクンと落ちた。やる気の問題と酒の飲み過ぎが主要因である。

 

酒を飲み過ぎる→朝早く起きれない→朝ランできない→体重が落ちない→やる気なくなる→酒を飲み過ぎる

 

の負のループから抜け出せなかった。

そのため、レース直前でも体重は61kgと、ベストコンディションから5kgほど重い。

 

しかし、昨年よりは練習したつもりなので、目標タイムを4時間半に設定した。1kmあたり6分20秒くらい、10kmあたり1時間4分くらいで走れば良い。

 

ただ、レースの前々日にウイルス性胃腸炎になってしまい、一日中なにも食べずに寝て過ごすというアクシデントに見舞われた。翌日もお腹の調子は良くなく、うどんとお粥が精一杯だった。

 

当日の朝は整腸のためにもずく酢と納豆を食べ、その後にうどんを食べた。

 

ラソン当日に気を付けないといけないことの一つにトイレのタイミングがある。特に大便はトイレ待ちの行列ができるので家で済ませておきたい。

今回は前々日の胃腸炎で下痢になり、昨日は全く便意を催さなかったので、今朝は出るのか不安だった。

しかし、出発の20分前に無事に便意がきて、出すことが出来た。いつもの日課で大便の状態を見ると30分前に食べたもずく酢と納豆が明らかに見えた。通常、食べ物は10時間ほど体内に留まると聞いていたが、こんな経験は初めてだった。胃腸を素通りしたのだろう。そして腸内細菌をリフレッシュしてくれたのだろうとポジティブに考えた。

 

7時半頃に会場入りし、男性更衣室の体育館で着替えをしつつ、ストレッチをする。

 

肩甲骨周りをほぐす。

 

「ストレッチが決め手!肩甲骨で走れる身体作り」

www.life-rhythm.net

 

体幹で走れるように『スイッチ』を入れる!?」

www.life-rhythm.net

 

『ブルージャイアント』コンプリート・エディションを聴きながら。

 「チュニジアの夜」が好き。

 

 

手荷物預かりの8:15分ギリギリまで体育館の中で過ごす。

 

荷物を預け、スタート地点に向かう。

 

僕はDブロックだが、Bブロックのほうにあるトイレに行く。そっちのほうが空いてるから。小便を済ませ、Dブロックに入る。そこでもしばらく肩甲骨ストレッチ。

 

開会式が始まり、気温は6℃とアナウンスされる。 

会社の応援団からもらっていた雨ガッパが役に立つ。長袖かつ膝丈まであるので足先以外は寒くない。

しかし足先は徐々に冷えてくる。早くスタートしてくれと毎回思う。

 

京都市長らの挨拶が終わり、東日本大震災の黙祷。

 

車椅子ランナーのスタート。

 

5分後にマラソンスタート。

 

スタートゲートを通るまでにかかった時間は約3分。

 

本田望結ちゃん大きくなったなぁと思いながら通り過ぎる。

 

最初の2kmくらいは適当なペーラン見つけてゆっくり走る。キロ7分くらいだったので若干ペースアップする。3km過ぎくらいから足先の冷えが和らぐ。桂川沿い、渡月橋まで気持ちよく走る。

 

広沢池、仁和寺のあたりは上りが結構あるので足を使わないようにペースダウンする。

 

9km地点で少し空腹感が出てきたので最初の補給をする。

マグオンジェル アップルフレーバー

 

最初の10kmは1時間3分となかなかのペース。

次の10kmは少し落とそう。

 

右足首に少し痛み。初めての経験で少し不安。

 

西大文字、わら天神、今宮神社、時おり和太鼓の演奏が元気づけてくれる。

 

加茂川を北上、最初の給食ポイント。みかんが美味しい。

持参しているマグオンジェル 梅フレーバーも摂る。

なるべく美人のボランティアから水を受け取り、元気をもらう。

 

京都マラソンは応援にもボランティアにも美人が多いなぁ。癒されるなぁ。

 

20km、2時間9分。思ったよりペースダウン。しかしまだ4時間半以内は狙える。しかし、足は明らかに疲れている。4時間半は無理か?4時間45分に目標下げるか。

 

折り返し、北山通りまで南下、左折してひたすら北山通りを東へ。このダラダラ続く感じは結構辛いので、対面走行してるランナーを応援することで外に気を向け、紛らわす。

 

しかし、足は痛む。右足のふくらはぎが攣りかける。ペースダウン。走りながら肩甲骨ストレッチ。本格的に攣ると明日の筋肉痛がひどい。

 

北山通りの給食ポイントではミニトマトとパンを頬張る。その後にあった私設エイドでもらったオレンジはめっちゃ美味かった。ヤマザキパンがクリームパンも配ってたので食べた。お腹いっぱい。エネルギー満タンになったので攣りにくくなったはず。

 

だがしかし、アスファルトの硬さが辛い。

今回、靴はターサージールをチョイスしていた。サブ3.5向けのソールが薄めのやつ。

おかげで両膝が痛んできた。ペースダウン。

次回はもうちょっと厚底にしよう。

 

植物園に入り、冬の植物を見て気を紛らわせる。

 

加茂川を南下、河川敷になり、ようやく路面がアスファルトから土になって足が楽になる。土はいい。

 

デルタを過ぎ、次の給食ポイントではイチゴが振舞われた。めちゃめちゃ美味い。めちゃめちゃ美味い。2個食べた。

 

再びアスファルトへ。

足痛い。膝痛い。右太もも痛い。

肩甲骨ストレッチで体幹をフルに使うようにする。

御所の南、同志社前、市役所の給水(あれ?ちょっとだけコース変わった?前は市役所内で給食もあったのに!)

すれ違うランナーを応援して気を紛らせる。

沿道の子供に癒される。

ばあちゃんとハイタッチしようとしたら手を掴まれてびっくりする。

 

神宮丸太町。いつも孤独なゾーンだが今回は沿道に応援そこそこ居た。嬉しい。

東大文字が見える。

京大。百万遍。だらだら上り坂。ここが一番辛い。足攣りそう。歩く。銀閣寺手前で折り返す。足攣りそう。歩く。アクティブウォーク。肩甲骨ストレッチ。腕を振って歩く。回復。あと2km。

 

足つらい。右足つらい。右足もってくれ。右足に感謝。

 

あと1km。

 

肩甲骨ストレッチ。歩くように走る。ちょっとでも進む。タイムは関係無い。

 

あと195m。

 

平安神宮。ゴール見える。ゴール。

 

4時間58分。

 

振り返り、帽子を取り、御礼。

 

フィニッシャータオル、メダル、完走証を受け取る。

 

荷物を受け取り、アミノサプリを飲む。2本飲む。

着替え、弁当を食う。肉を食う。

 

スタバ裏の広場で友達が手伝ってる日本酒コーナーで甘酒を飲む。2杯飲む。

甘酒はいい。ブドウ糖アミノ酸とミネラル。

 

平安湯で汗を流してると隣のおっちゃんから「京都マラソン走ったんか?」と会話が始まり、ボディソープとシャンプーを貸してもらう。

3種の風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入り、ジェットバスに入る。マッサージする。

体重を計る。60kg。やはり減ってない。給食がきちんと摂取できていたという証でもある。

 

家に帰り、軽めの晩飯を済ませ、早めに寝る。12時に起きて平尾台トレイルの申し込みをする。40kmのロングコース。

hiraodai-trail.com

 

再び寝る。6時半に起きる。筋肉痛はほとんどない。背中が珍しく痛い。右目もなぜか少し痛い。両膝もちょっと痛い。あとは大丈夫。普通に歩ける。

 

普通に会社に行く。普通に階段上れる。若干背中痛い。

 

会社終わる。より普通に歩ける。膝も痛くなくなる。

 

翌日はすごい元気。レース後で一番元気。

 

これが今回の京都マラソンの結果。

羽生くんに勇気と「右足に感謝」の精神をもらったおかげ。

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

ウイスキーとチョコとのカクテルBarがもたらしたもの。

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僕にとっては特別な空間だった。

 

蔵bar | 京旅籠むげん

 

むげんの蔵Barをお借りして3度目のウイスキー企画。

 

3ヶ月前から準備して、むげんの女将とも何度も打ち合わせをして、チラシを配って、Peatixのサイトをオープンして、集客して、11名の方が申し込んでくれた。

 

締め切り後にウイスキーとお土産のグラスを発注して、前日にその状態を確認した。

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テキストを人数分用意した。A4・2枚分で8ページのコンテンツ。ホチキスではなく、マステで綴じる。

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ウイスキーとチョコを置くための用紙も印刷。

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チョコレートは明治 ザ・チョコレート

scotchhayama.hatenablog.com

 

予定していた”力強い深み”が無かったので、近いフレーバーの”濃厚な深みと旨味”と”深遠なる旨味”の2種に変更した。どちらかがラフロイグに合えばいいと思って。好みは人それぞれだし。

 

開場の2時間前にむげんに到着。

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玄関を開けると箱庭がかわいい。小さな金魚が泳いでる。

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蔵前の庭も相変わらず美しい。

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庭を眺める席も用意してある。

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宿と蔵を結ぶ渡り廊下にも小さな庭がある。

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蔵Barの入り口を開けると、鯨がいる。一角。

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むげんの蔵Barは深海をイメージして造られたそうだ。

深淵なる場所で、ウイスキーとチョコを楽しむ。

 

節分の日だったので豆も用意した。ミックスナッツと伝六の豆菓子を鯨の器に盛りつける。

 

ウイスキーはそれぞれアロマが引き立つようにグラスを変える。

グレンエルギンは細身のチューリップグラス、グレンモーレンジは白ワイングラス、ラフロイグウイスキーテイスティンググラス。グラスの上に紙の蓋をすることで揮発しやすい繊細なアロマを閉じ込める。飲む瞬間に仄かな香りを楽しんでもらう。

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チョコレートやテキスト、お土産グラスなども配置して準備完了。

 

 

 

一部のお客さんがやってくる。初めて会う人たちばかり5名。

 

「どこから来たんですか?」

「どうやってこのイベントを知ったんですか?」

という問いから始まる。

 

京都、大阪、滋賀から来た人たち。

Peatixのサイトを見て来た人が多い。

 

最初にテキストを使ったレクチャーを20分ほどして、ウイスキーとチョコのマリアージュを楽しんでもらう。

 

お気に入りの組み合わせについてテイスティングノートに書いてもらう。

 

ウイスキーやバーに関する質問に対してお答えする。

 

ウイスキーを起点に会話を楽しむ。

 

1時間半はあっという間に過ぎた。

 

2部まで30分の休憩。

 

グラスを洗い、拭き、セッティング。チョコレートやお土産、テキストも置く。

今度は6名分。

30分でギリギリ間に合った。

ウイスキーを注ぎながらお客さんとお話する。

 

1部の時よりもリラックスしてテキストの説明をする。

 

ウイスキーとチョコレートのマリアージュを楽しんでもらう。

 

おかわりにも応じる。

 

ハイボールも作る。

 

ウイスキーだけでなく、学びや小説、アートの話にもなる。

楽しい。

 

夜の梅とマッカランの組み合わせは最高だと開高健が言っていたらしい。

www.toraya-group.co.jp

寿屋に勤めていた時にPR誌『洋酒天国』を創刊、後年、ウイスキーのテレビCMにも出演した開高は、酒好きとして知られます。そんな彼が好んだ「ウイスキーのおいしい飲み方」は、ちょっと意外なものでした。作家の藤森益弘氏はエッセイの中で、CMの撮影でカナダに出かけた際、開高から部屋に呼ばれ、とらやの小形羊羹「夜の梅」とスコットランドシングルモルトウイスキーマッカラン」を渡されたことを記しています。

甘党でもあった僕は羊羹も好物のひとつだったが、ウイスキーといっしょにかじったことはなかった。しかし、これがうまかった。何とも絶妙な甘さが口の中に残り、文字通り甘美な陶酔に浸してくれた。

 

新たな組み合わせを知る。それが楽しい。

だから次回はウイスキーと虎屋の羊羹のマリアージュを企画しようと思う。

夜の梅とマッカランだけでなく、僕なら他にどんなウイスキーと羊羹を組み合わせるだろうか?

そんなことを考えるだけで夜も眠れない。