学びと食、ときどきランニング

ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

ランニングにおける「制約と誓約」

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HUNTER×HUNTERにおいて「制約と誓約」という理論がある。

 

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制約(ルール)を決めて心に誓う(誓約)。

 

その制約が厳しい程、使う技は爆発的に威力を発揮するというものだ。

 

例えば、クラピカは“束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)”を幻影旅団にしか使わないという制約を作り、それを破ったら自分が死ぬという誓いを立てた。

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そうすることで、念能力を覚えたばかりなのに旅団メンバーを圧倒する威力を発揮したのだ。

 

ランニングにおいても「制約と誓約」の理論は当てはまるということを実感した。

 

僕は今月の月間走行距離を160kmに設定し、この3連休で30〜40kmくらい走ろうと思っていた。

 

初日は6km、昨日は10kmだったので、今日は20km走ろうと思っていた。

 

20km走ることが「誓約」である。

 

朝ごはんを食べる前に走ろうと思っていたけど、昨日の日本シリーズが長引いたので(ホークス日本一おめでとう!)、朝早く起きれず、朝ごはん後に走ることにした。

 

9:30に出発。

 

20km走るため、普段よりゆっくり目で走る。

 

自宅を中心に2kmの往復と8kmの往復を組み合わせた10kmのコースをいつも走っている。20kmだと、それを2回繰り返すことになる。

 

最初の2kmは5:30/kmのペースでまずまずの滑り出し。

 

6km の折り返し地点では36:00で6:00/kmに落ちた。

 

しかし残りの4kmは下りなので、どこまで巻き返せるか?

 

10kmで56:40。ゆっくり目で走った割にはいいペース。

 

しかし、少し疲れを感じながら自宅を通り過ぎる。

 

次の2kmは”なんば走り“を意識して、腕の振りを抑えめに、胸を張って、スーッと走るようにする。少し楽になる。5:30/kmのペースで走れている。

 

三度目の、自宅前。

直前まで20km走る気でいたのに、パタリと足を止め、時計も止める。

12kmで走るのを諦めてしまった。

自宅に帰れるという誘惑に負けてしまったのだ。

 

制約が足りなかったのだ。

 

20km走るなら、片道10kmのコースを走るべきだったのだ。

 

20kmを走るという誓約だけでなく、20kmを走り切らなければ家に帰れないという制約が必要だったのだ。

 

HUNTER×HUNTERの念能力と同じくランニングにおいても制約が厳しい程、目標を達成する確率が上がるのだと実感した。

 

 

 

【TED】シェアリングエコノミーに関するトーク2選(追加)

こないだ書いたのの続き。

scotchhayama.hatenablog.com

 

「シェア」という本を書いたレイチェル・ボッツマンのトークを2つ紹介。

 

最初は2010年のTEDxSydneyのトーク

www.ted.com

 

コラボ消費(collaborative consumption)という考え方についての話。

コラボ消費は3つに分けられる。

 

1つ目は、再配布。使用済みの物をもう必要でなくなった場所からそれを必要とするどこかへ、誰かに移動するというもの。

 

2つ目は、コラボレーションをするライフスタイル。お金や技術、時間といった資源を 共有すること。 コーワーキング(共同での仕事)や カウチサーフィンやタイムバンク、ランドシェア(土地の共有)など。

 

3つ目は、製品サービスのシステム。製品の効果のためにお金を払うというもの。普段はあまり使わない製品に対しては 特に有用。赤ちゃん用品や流行の洋服、電動ドリル。電力ドリルは、製品寿命の内、12分から13分ほどしか使用されない。必要なのは、穴であってドリルではないということ。

 

欲しいのは物ではなく、物がもたらしてくれる経験なのです。

I don't want stuff; I want the needs or experiences it fulfills.

 

 

レイチェル・ボッツマンは2012年のTEDGlobalでも同じような内容を話している。少し進化している気がする。

www.ted.com

 

お仕事代行サービスのTaskRabbitに関する話が面白かった。

46歳のクリスはこのTaskRabbitで「SuperRabbit」という最高の栄誉ある称号を得ている。それは一番人気のTaskらしい。答えは動画を見てもらえば分かるが、確かに代行してほしい仕事だ。僕もやりたくない。出来れば誰かにやってほしい。SuperRabbitのクリスはこの仕事で月に5000ドルを稼いでいるらしい。すごいな。

 

クリスのように評価(信頼)をどのように得るのか?そしてその評価を別の仕事にいかに持ち越していくか?というのがトークの主要なテーマだ。

 

シェアリングエコノミーは「信頼」で成り立つ部分が多いのだろう。

 

その辺の話はこの本に詳しく書かれているっぽい。

 

久しぶりに朝10km走った話。

 四万十川ウルトラマラソンで100kmを完走して以来、ランのモチベーションが上がってきている。

scotchhayama.hatenablog.com

 

京都マラソンにも当選したので、久しぶりにサブ3.5を狙おうと思う。

 

サブ3.5を達成するためにはどれくらい状態を上げないといけないかは分かっている。

 

具体的にいえば、30km走を4:30/kmのペースで走れればいける。

 

その前に10km走を4:30/kmのペース、つまり45分で走れるようにしなければいけない。

 

 

朝4時半に目が覚めて、5時から走り出した。

 

最初の1kmは4:40

 

2kmの手前で右太ももが少し痛む

 

4kmで22:30。5:30/kmを少し超えるペース。

 

6kmで33:30。引き続き5:30/kmを少し超えるペース。

 

残り4kmは下り坂なのでややペースが上がる。

 

53:11でフィニッシュ。

 

5:30/kmのペースを切ることができた。右太ももは少し痛い状態だったけど、清々しい気持ち。

 

朝日が昇ってくる。

 

 

気持ちいい。

 

この気持ち良さを続けたいと思った。

 

この気持ち良さを続けた先にサブ3.5が待っていると思うとワクワクする。

 

【TED】シェアリングエコノミーに関するトーク2選

まずはこちらから。

 

www.ted.com

「メッシュ すべてのビジネスは<シェア>になる」の著者であるリサ・ガンスキーが、次世代のビジネスについて語ります。テクノロジーが可能にしたレンタルや、より大胆なケースでは個人間の貸し借りを通じて、全てのモノが共有されていくというのです。音楽から車まで、さまざまな産業における事例から、このメッシュな時代がいかに身近なものなのかが示されます。 

 

 シェアリングエコノミーに関する概論といった感じ。様々な事例を紹介している。

トークの中ではシェアリングのことを”メッシュ”と言っている。

私が思うに メッシュ企業は 3つの要素を組み合わせます まず 互いにつながり合う力 次に GPSとウェブ機能付きの 携帯電話を皆が持ち歩いているので いつでも どこでも 人やモノを探せることです 3つ目は 物理的なモノを 地図上で探せることです レストランなどの所在地はもちろんですが GPSやRFIDなどの 無線通信技術を使えば それにとどまらず 車やタクシー 輸送機関など 刻々と移動する物体の動きを 追跡することも可能です これにより 多くの場合 所有するよりも便利で安価に モノやサービスを利用できる 環境が整います 

 

その中で、ジップカー(zipcar)のことを特にフィーチャーしている。

ジップカーはブランディング戦略が的確でした 自身が 車の会社ではなく 情報を扱う会社だと しっかり理解していたのです 

 

ジップカーでは客の行動や利用状況について あらゆるデータを集めているのです ジップカーなどのメッシュ企業にとって 利用者を驚かせることや コンシェルジュのようなサービスを提供することは ただの選択肢ではなく 必須だと確信しています 

www.zipcar.com

 

そのzipcarの創業者 ロビン・チェイストークがこちら。

www.ted.com

こちらのほうがより情熱的な内容になっている。

10年前、ロビン・チェイスは現在カーシェアリング会社として世界最大であるZipcarをアメリカで立ち上げました。最近は カーシェアリングの次のレベルの探求として、フランスでBuzzcar のサービスを行っています。Buzzcar は 自分の車を他人へ貸す事を可能にするスタートアップ会社です。詳細 (保険はどうなっているかなど) はとても興味深く、より広いビジョン(彼女が「ピアーズ会社」と呼ぶもの)は、所有権や起業家精神の新しいあり方を示しています。

 

こういう実例を紹介するのはTEDトークっぽい。

あるドライバーから聞いた話です フランス沿岸部をドライブしようと 車を借りたところ 車のオーナーが こう言ったのだそうです 「いいかい ここらは崖で この辺はすべて浜だ そしてここが私の大好きなビーチで ここには最高の海鮮レストランがあるんだ」 このようにピア同士は仲間になり ドライバーとオーナーは関係を築きます そうなると 突然でも 「やあ 実は急に車が必要なんだ 借りられる?」 「やあ 実は急に車が必要なんだ 借りられる?」 「いいよ 家に妻がいるから鍵もらって  乗って行っていいよ」 なんて 素晴らしい事が 出来るようになったりするんです 

 

zipcarより一歩進んだBuzzcarという会社への想いを語る。

私がBuzzcarと名付けた理由ですが それは参加者すべてに ミツバチの巣の持つ力や個人が参加しイノベーションを起こしたくなるような プラットフォームを作る驚くべき能力 を思い起こしてもらいたいからです そして個人的にですが 私たちの未来や すべてのとてつもなく大きく 不可能と思えるような 切迫したすべての問題を考える時 ピアーズ会社はそれらに対応できる スピードや規模 イノベーションそして創造力を提供できると思うんです 

 

でも今は社名をdrivyに変えているっぽい。

www.drivy.co.uk

 

貸し方、借り方もシンプルでわかりやすい。

How does it work? Peer-to-peer car rental - Drivy


Google画像検索で見るウイスキー市場〜消費量世界一は?スコッチの輸入量世界一は?〜

Google検索を英語設定にすると楽しい機能が追加されていた。

 

画像検索(Images)にして「whisky market」で検索すると、市場調査のグラフがたくさん出てくる。

 

その上に色分けされたタグがあり、これをクリックすると細分化して見ることができるのだ。

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例えば、「Scotch」タブをクリックすると、スコッチウイスキーの市場がわかる。

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これら市場調査データから、ウイスキー市場の概要を述べる。

 

ウイスキー消費量世界一

まず、種類を限定せずにウイスキーの消費量を見てみる。

The biggest whiskey market in the world - Business Insider

The country that consumes the most whiskey in the world is India.

Indians consumed 1.5 billion litres of whiskey in 2014, completely dwarfing the United States' 462 million litres, according to a research note from Bank of America Merrill Lynch.

 

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ウイスキー消費量世界一はインド。2位のアメリカの3倍以上の150億リッターを年間消費している。人口が同じくらいの中国は1.7億リッターなのでインド人は中国人より100倍近く飲んでいることになる。

 

でも、インド出張に行った同僚に聞いたけど、普通の飲食店ではそんなにウイスキー推しはしてないらしい。他の酒も飲んでいるっぽい。

 

Alcohol Market - Indian Industry Analysis, Size and Forecast, 2016 to 2026

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ここでIMFLとは、Indian Made Foreign Liquorの略で、インド国内で作られている他の国原産の酒のことらしい。

その内訳はこちら。

TILAKNAGAR INDUSTRIES

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それぞれの比率は分からなかったけど、ウイスキーが一番左にあるので消費量は一番多いのかな?

 

 

スコッチウイスキーの輸入量世界一

スコッチウイスキーの輸入量はどうだろう?

Scotch whisky, H1 2016: Diverging trends in major markets | WhiskyInvestDirect

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輸入額はアメリカが1位である。しかしmLPA(アルコール換算した量)でいうとフランスが世界一で25.3mLPA、2位がアメリカ(14.9mLPA)、3位インド(11.5mLPA)となる。

つまり、アメリカ人は高いスコッチをたくさん飲み、

フランス人は(アルコール度数の)高いスコッチをたくさん飲み、

インド人は安いスコッチをたくさん飲む。

 

シングルモルトに限定するとさらに面白い。

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輸入額に対するシングルモルト比率が高いのはオランダ、カナダ、台湾と続く。

台湾は輸入額世界4位でもあるので、かなりのシングルモルト好きといえる。

 

ちなみに台湾のウイスキー蒸溜所はカバラン。南国風のフルーティーなウイスキーである。