僕がウイスキーを飲み始めたのは21歳の頃だった。
その時はバーボンばかり飲んでいた。
落ち着いてゆっくり飲む酒がウイスキーだった。
33歳の時、思いたってウイスキーエキスパートの資格を取った。
それ以来、ウイスキーの魅力を正しく伝える活動をしている。
そして、今日、唐突に、40歳というのはウイスキーのベテランとなってしまったんだなぁと思った。
村上春樹の騎士団長殺しを読んでいて、主人公が36歳で、生(き)のウイスキーを飲んでぐっすりと寝たという描写を読んで、あぁ、ウイスキーの分水嶺を越えてしまったんだ僕はと、しみじみと思った。