キルホーマン・サナイグ
だいたい6,000円くらい。
キルホーマンは2005年に創業、124年ぶりにアイラ島で誕生した蒸溜所。2009年からシングルモルトをリリースしている。
サナイグとは、蒸溜所から北西に位置する岩の多い小さな入り江の名前だそうだ。
オロロソシェリー樽の特徴を色濃く反映し、赤みを帯びた色、マーマレードや焼きパイナップルのような香り。そしてフェノール値50ppmで非常にピーティ。
年数表示がされていないので3〜5年熟成くらいのものを中心にヴァッティングしている気がする。
ハイボールにして飲むとピートがやわらぎ、代わりに酸味を感じる。すっきりさわやか。青年の味。
ストレートで飲んだらピートがガツンとくる。
ラガブーリン16年
こちらも6,000円くらい。
アイラ島の南岸、アードベッグとラフロイグの中間に位置する蒸溜所。味・ピートも、ちょうど2者の中間くらい。
村上春樹の「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」で村上春樹がアイラウイスキーを”癖のある”(すなわちピーティな)順番に並べているが、アードベッグ、ラガブーリン、ラフロイグ、カリラ、ボウモア、ブルイックラディ、ブナハーブンとなっている。
今はこれにキルホーマンが追加されるが、キルホーマンはラガブーリンの隣くらいになるだろう。(ブルイックラディの順位も上昇していると思う)
ラガブーリン16年はたいていのバーに置いてあり、昔から人気が高い。これを飲んでるとウイスキーが好きな証。
ハイボールにして飲むと、ファーストインプレッションはキルホーマン・サナイグと同じく酸味を感じる。
しかし、飲んだ後の広がりがすごい。余韻も長い。
ストレートで飲むとさらに余韻が複雑に感じられる。
キルホーマン・サナイグは「期待の甥っ子」
ラガブーリンは「尊敬する伯父さん」
といった雰囲気で楽しめると思う。