竹鶴17年はジャパニーズウイスキーの中でも際立って美味いウイスキーである。
ワールド・ウイスキー・アワードで最高金賞を4度受賞しており世界的にも人気が高い。
昨今のジャパニーズウイスキーブームにより品薄になり、現在は4万円出さないと手に入らない。
6年前は4分の1の値段で買えたのに。。
ストレートで飲むとエッジが効いてるのに円やかで絶妙なバランスの上に成り立っている感じが好きだった。
1ヶ月かけてじっくり飲んだ。
友達におすそ分けして語らいながら飲んだ。
幸せな時間を共有した。
今はノンエイジの竹鶴が買えるようになってきたけど、まだまだ高い。
ノンエイジで7000円オーバーとかちょっと手が出ない。
そんな中、近くのリカマンでウイスキーを物色していると、店員さんが「これほぼ竹鶴ですよ」と紹介してくれたのがこちら。
ニッカセッション
ニッカが保有するスコッチ蒸溜所のベンネヴィスを中心にスコティッスモルトとジャパニーズモルト(余市、宮城峡)をブレンドしたもの。
イントロは、明るく華やかに弾むフルーティーな香り。
つづいて、熟成を重ねてクリーミーななめらかさを身につけたスコティッシュモルトが
バニラのような香りを漂わせながら、甘いメロディーを繰り広げる。
ベースに流れるのは、おだやかな宮城峡モルト。
ゆるやかにうねるリズムで、個性的なスコティッシュの音色をまとめあげる。
エンディングは、ややビターに。
ヘビーピートの余市モルトが、わずかに緊張感漂う余韻となって、静かにつづく。
複雑で重層的なのに、思わず微笑んでしまうようなおいしさ。
これが、ニッカウヰスキーのセッション。
ブレンダーの想いがつくった新しい音楽が、飲む人を心地よく引き込んでいく。
良いブレンドである。
竹鶴17年を思い出しながら飲むと心地よい。
ロックが特に美味い。
竹鶴17年が手頃な値段で復活するまでニッカセッションで楽しもう。