今回のテーマは「女性」ということで、
ウイスキーと女性についてストーリーを作った。
店にはタラモアデューとメーカーズマーク、バランタイン、ラフロイグが置いてあったので、タラモアデューのロックを飲みながら話した。
タラモアデューといえば、僕がウイスキーの世界に深く関わるきっかけとなった村上春樹のエッセイ「もし僕らのことばがウイスキーであったなら」でアイリッシュパブにいた老人を思い出す。いつものカウンターで小銭を置いてタラモアデューのロックをきっちり一杯飲んで帰る老人。きっと毎日一杯飲んでるのだろう。
タラモアデューは毎日飲んでも飲み飽きない。
タラモアデューが空いてしまったので、持参したジュラを飲みながら話す。
ジュラは先日開催した「とらやの羊羹とウイスキーのマリアージュ」で白味噌の羊羹と合うウイスキーだった。
白味噌の羊羹もカットして試食できるように準備しておいた。
さて、ラフロイグである。
僕はあらゆるウイスキーを飲んだ結果、ラフロイグ10年が一番自分にマッチしているという結論に至った。
そのラフロイグを現在のスタイルに確立したのは世界初の女性オーナーのベッシー・ウィリアムソンである。
もともと臨時の社長秘書をしていた彼女が、お酒に強くないにも関わらず蒸溜所の責任者になったのは、バックボーンにある薬学の知識の賜物である。
僕はラフロイグを飲むときにいつも彼女の信念のようなものを感じる。
そしてグレンタレットのウィスキーキャット・タウザーである。
世界一ネズミを捕まえたことでギネス記録を持つメス猫である。
エリザベス女王と同じ誕生日で女王からバースデーカードを贈られるという栄誉も賜った、素晴らしい猫である。
そして女性におススメするウイスキーとしてグレンモーレンジとボウモアを紹介させていただいた。
どちらもボトルが美しい。味はいわんやおや。
次回のイベントの構想である「器とウイスキー」に絡めて最後のメッセージをプレゼントした。
What’s the best use of you?
あなたのベストな使い方は何ですか?
楽しい夜を過ごせた。