最近パン屋で塩パンをよく見かける。
だいたい100円〜120円くらい。
他のパンが150円〜250円くらいなのでかなり安い。そして美味い。
なぜ美味いかというと、スイカに塩をかけると甘味が増す原理だ。パンに含まれるデンプンは噛んでいるうちに唾液と混ざり、糖化酵素のアミラーゼによってブドウ糖やオリゴ糖に分解される。その際に塩があると味の対比効果によって甘味が増す。そのため塩パンは美味く感じる。
そんな理屈は分かっているのだけど、何か物足りない。塩パンを食べるくらいなら塩にぎりを食べたいと思ってしまう。塩にぎりのほうが腹持ちがいいし、安い。
塩パンにはもっとがんばって欲しい。ベースはいいのだから、間に何かを挟めばさらに美味くなると思う。パンオショコラのように生地の中に入れ込んで焼いてもいい。
僕がパン屋なら塩パンサンドを作るだろう。ハムとレタスとマヨネーズだけでもかなり食欲をそそる。単価もアップする。180円くらいの価格設定で女性向けに売り出す。クロワッサンよりヘルシー。
塩パンの可能性は広がる。