久しぶりに京都芸術大学に行った。
TEDxKUA(Kyoto University of the Arts)が開催されるから。
尊敬する先輩であり、友達であり、愛すべきおっちゃんのmasaさんが芸大の学生たちと何かおもろいことをやるんだったら、1部しか参加できないけど行こう!と決意したのだ。
その日の夜に開店するBARの宣伝も兼ねてたけど。
エレベーターを上がって人間館へ
矢印に従って進む。会場の春秋館の場所は知ってるけど。
12:30に受付開始。いつものノリさんがいる。
他にもTEDx関係の知ってる面々に会う。
名札には名前と話したいテーマについて書いてと言われたのでもちろんウイスキーと書く。
スピーカーパネルが並ぶ。
春秋座は歌舞伎も楽しめるように舞台設計されている。立川志の輔もよく演るので聴きに来ている。
立川志の輔 独演会2022 - 京都芸術劇場 春秋座 studio21
開場までパートナーブースを見学する。
金箔をTEDxKUAステッカーに転写するデモをやっていた。
好きな色のシートを選んでステッカーに重ねてラミネートする。
僕はウイスキーをイメージしてシートを選んで並べた。
13:30からセッション1が始まる。
和太鼓の演奏からスタート。
男女12名くらいが大きいのから小さいのまで太鼓を叩く。
高音と低音
男と女
筋肉としなやかさ
原始のリズムを感じる。
大学の和太鼓サークルだそうで、30年近くの歴史があるとのこと。
代々受け継いできた曲を今の代でアレンジして冒険した演奏だった。
スピーカーのトップバッターはプロGPSランナーの志水さん
個人的にはこの話が一番ぐっと来た。
学校の先生をしていたけど、あることがきっかけでプロのGPSランナーになることに。
周囲からは反対されたけど、自分の人生のミッション「“競わない”ランニング文化を創ること」を広げると決めた。
コロナ禍で収入的にピンチになったけど、志水さんらしいSOSの発信で乗り越えた。
とても素敵な笑顔で熱く想いを語る姿に感動した。
僕も副業でやっているBARが人生のミッション「ウイスキーの素晴らしさを広める」なので、その道を突き進みたいと思った。
志水さんが話し終わると、たぶん僕ひとりだけどスタンディングオベーションをした。
二人目のスピーカーは料理人の山田さん
お母さんの厳しい教育で、外の世界に目を向けるようになった。
コロナ禍で飲食業界はどこも苦労していた。
山田さんのアイデアが広がった。
想いを共にする仲間と大きなことをする楽しさを感じた。
僕も副業で飲食業をやっているのでアイデアや考え方が参考になった。
三人目のスピーカーは馬方の岩間さん
イギリスのチャールズ皇太子(現国王)主催の馬搬技術コンテスト・シングル部門で、 日本人として初優勝。そこから世界に活動のフィールドが広がる。
パリと地元・岩手を繋ぐ活動は素敵だった。
終始ユーモアあふれる話し方で楽しめた。
ブレイクタイムは1時間。
TEDxな人たちと話すのはもちろん、初めましての人とも交流した。
スピーカーの志水さんにも感動を伝えられた。
アクティビティとして、「あなたにとって冒険と実験とは何か」というのをやった。
もちろんウイスキーなのだけど、他の人にも分かるように抽象化する練習をしている。
僕の冒険と実験は「お気に入りを見つけるお手伝い」である。
僕はウイスキーの中ではラフロイグ10年が最も好きで、将来はラフロイグ10年になりたいくらいである。というかもう半分くらいラフロイグ10年になっている。
そのように愛する作品を人生の中で1つでも見つけられれば、その後の人生はどんな困難があっても乗り越えられるかもしれない。そんなことを伝えていきたい。
ウイスキーに限らず、漫画でもアニメでもいい。仕事や人間関係で疲れた時に癒しとなる存在、パートナーと言っても過言でないものを見つけ、それを味わい、深めていくと人生がより豊かになる。僕はそう信じている。
僕の言葉や思いは誰かに伝わり、行動の変化を促すだろう。
BARの開店準備があるのでみんなに別れを告げて会場をあとにした。
買い出しをしてポテサラを仕込み、看板を出した。
前週がノーゲストだったので恐る恐る開店した。
早い時間に2名、常連さんが来てくれた。
水割りを何杯かときゅうりとわかめの酢の物、ツナマヨ、ナポリタンを注文いただいた。
TEDxKUAでカメラマンしてた友達も来てくれた。
ナポリタンセットを注文してくれた。
近所に住む友達も何度目かの来店。パートナーがTEDxKUAでスタッフをやっているので待ち合わせとのこと。酢の物とポテサラとナポリタンを出す。
その後もTEDx関係者やTEDxKUAに参加していた友達が続々と集まった。有難し。
masaさんとスピーカーさん達も何人か来てくれた。有難し。
ハイボールをたくさん作り、ノンアルハイボールも作り、おつまみを適当に出す。
板わさ、ポテサラ、肉、ニラ玉、ナポリタン
masaさん達はお疲れなので早めに帰った。
残ったTEDxKUAメンバーで楽しそうにお喋りしてるのを横目で見ながらハイボールやおつまみを作る。
枡の可能性について話していた。僕もウイスキーの観点から枡×ウイスキーについてアイデアを話した。
枡の木の香りを後付けにしてウイスキーを飲む。同じウイスキーを注ぎつづけて専用の枡を作る。ラフロイグ専用枡。枡の内側を焦がすと樽と同様にバニラっぽい香りが出るかもしれない。などなど。
枡の話をしてた人は枡×NFTをやってるらしい。世の中には面白い人がたくさんいる。
最期のほうはお会計も適当になったけど、まぁいいや。チップも弾んでくれたっぽい。
7月からBARやってきて3番目の売上となった。有難し。
誰もいなくなった店でしばらくボーっとする。
片づけは早く終わったけど、疲労感がすごかった。
まぁこんな日もあっていいよね。祭だよね。