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【TED】ケリー・マクゴニガル ストレスと友達になる方法

www.ted.com

ストレス。そうストレスのせいで心拍数は増え、呼吸は速くなり、額にに汗が出て来たりします。しかし、ストレスが健康の敵とされてきた一方、ストレスが体に悪影響を及ぼすのはそう信じるからだ、と新しい研究が示唆しています。心理学者ケリー・マクゴニガルは、私達にストレスを肯定的に捉える様にと促し、これまで知られていなかったストレスを軽減する仕組として、手を差し伸べ合う事を紹介します。

How to make stress your friend?

 

ケリー・マクゴニガルのことは知っていた。

彼女の本も読んだことがある。

 

でも、このTEDトークをみて、あらためて感動した。

 

最後にスタンディングオベーションが起こり、クリス・アンダーソンが質問するほどだった。

 

 

僕は、今、クラウドファンディングの準備中で、これまでにない大きなチャレンジをしようとしている。企画を具体的にすればするほど、そのチャレンジの障壁の高さに不安になる。

昨日はあまり眠れなかった。

 

「不安 TED」で検索して出てきたこのトークを見て、かなり勇気付けられ、不安はあるけど、前に進もうと思った。

 

アメリカで3万人の成人の動向を 8年間 追跡調査した研究によると、前年にひどいストレスを 経験した人たちは 死亡するリスクが 43%高かった。しかしこのことは、「ストレスが 健康に害を及ぼす」と 信じていた人たちだけに 言えることだった。

 

逆に、ひどいストレスを経験しても 「ストレスが無害だ」と思う人たちの 死亡リスクは上がるどころか ストレスが殆どなかった グループと比較しても 研究参加者の中で 最も低いものだったのだ。

 

つまり、ストレスは不安や死をもたらすものではなく、成長や活力をもたらすものだと、考え方を変えるだけで健康的なものになる。

 

 

次に彼女はオキシトシンの話をした。

オキシトシンは、子どもを産み育てる際や、抱擁した時に分泌される神経ホルモンだ。

オキシトシンは ほかの人々との 親密な関係を強めるような 行動を促す。

オキシトシンは友達や家族との 身体的な接触を 強く望むようにさせたり、 人との共感を高め、 さらには 私たちが大切に思う人たちを 進んで助けたり支えたいと 思わせたりもする。

 

そのオキシトシンはストレスホルモンでもある。ストレス反応の一環として 下垂体はこのホルモンを 分泌する。 そして、オキシトシンが 分泌されると 誰かに支えてもらいたいと思わせる。 ストレスから生じる生物学的反応は 感じている事を 中に閉じ込めてないで 誰かに話せと 促している。 誰かが助けが必要な時に あなたが気づけるようにして、お互い助け合う様に している。人生で困難な時には ストレス反応によって 愛する人たちと 一緒にいたいと思わせる。

 

 

最後にもう一つの研究結果を彼女は提示する。

アメリカで約千人の 34歳から93歳までの 成人に、2つの質問をし、その後5年間でその中の誰が亡くなったかを調べた。その質問は「去年どれ位のストレスを 感じましたか」 と「コミュニティーや 近所の人 友達を助ける為に どれ位時間を費やしましたか」 だった。

 

その結果、経済的惨事や 家庭危機などの 重大なストレスを経験すると 死のリスクが30%増加していた。しかし、 他の人への思いやりに 時間を費やした人々には ストレスから来る死亡の増加は 全くなかった。ゼロだったという。

 

 

つまり、ストレス反応が 自分を助けてくれていると考えるようにすれば、そして、ストレス下にいる人に手を差し伸べるようにすれば、自分にも相手にも勇気を与え、回復する力を与えるのだ。