平安神宮月夜の宴 ROOTS66
このタイトルを見ただけで、即ポチした。
場所は平安神宮。
どんなステージになるのかワクワクしながら行った。
いつも見慣れてる平安神宮だけど、今宵は違った。
中に入るとパイプ椅子がぎっしりと並び、お客さんもびっしり。
その奥にステージがある。
黒いステージが平安神宮の朱に映える。
後ろを見上げると十五夜まであと二夜の月が見える。
夜風が秋。虫が飛び交う。
18:30開演。
出囃子の太鼓や三味線、笛の音が鳴る。斉藤和義の楽曲を演奏している。
二人トークが始まる。
なぜこの二人会をすることになったか?
実は同い年。66年生まれ。だからROOTS66。
数年前にとあるきっかけで知り合った二人は飲み友達。
今度一緒にライブしましょうよ!とノリで提案したら実現した。
そして最初の1曲(演目)はロックと落語の融合だという。
斉藤和義はギターとハーモニカを装着し弾き語りの姿勢、談春は高座にあがり扇子を持つ。
談春がマクラを話し出す。
良い感じで盛り上がったところで、斉藤和義が歌う。
その繰り返し。
落語は「替り目」
志ん生が改作したという人情噺のほうで、年輪がいる噺らしい。
さすがに談春は上手い。
それに合わせる歌は「男節」
昔と今の夫婦の機微を、落語とロックで紡いでいく。
しみる。
コラボが終わると一旦、退場。
再び、斉藤和義の楽曲で出囃子。
斉藤和義のみが登場。
8曲くらい歌う。
全て弾き語り。
ギター一本でここまで表現できるのかと感動する。
斉藤和義の歌詞は英語少なく日本語ばかり。しみる歌詞。
最後は「歌うたいのバラッド」
斉藤和義退場。
ふつうの落語の出囃子。
談春登場。
演目は「紺屋高尾」
紺屋高尾(こうやたかお) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席
しみじみと人情噺。
やっぱ談春はいいなぁ。
最後は二人して出てきて、ステージ左右に移動し手を振り、二人で手を挙げお礼をして終わり。
成り立ちの全く違う二つの芸術を組み合わせ表現する。
さらりと、しみる。
良い夜だった。